閑人亭日録

「死ぬまでにこの目で見たい日本の絵 100」

 発売中の雑誌『BRUTUS』の特集「現代美術家会田誠の死ぬまでにこの目で見たい日本の絵 100」がじつに興味深い。『BRUTUS』一昨年6月15日号の 特集「人気画家・山口晃の死ぬまでにこの目で見たい西洋名画 100」の日本編だ。また、『芸術新潮』去年の5月号の特集、山下裕二をチーフナビゲーターとする 「これだけは見ておきたい最強の日本絵画 100」といい対照をなしている。「死ぬまでにこの目で見たい日本の絵」vs.「これだけは見ておきたい最強の日本絵画」。 けっこう重なる。『芸術新潮』の表紙を飾った『日月山水図屏風』はそのひとつ。

《 山下 間違いなく国宝に一番近い重文ですよね。 》 64頁

《 山下 宗達は鉈でぶった切るように野蛮に描くタイプですが、その源流がこの屏風にある。 》 65頁

 去年国宝に指定。『BRUTUS』では題名が『日月四季山水図屏風』と長くなる。

《 やまと絵の定義はイマイチよくわからないのですが、やまと絵と呼ばれてるこれに限って言えば、なんでも形が丸っこくてほのぼのしますね。 峻険な岩山を描くことが多い、中国をお手本とした風景画に比べて。 》 65頁

 対比して解説文を読んでいくとなかなか面白い。が、引用は疲れる。

 午前十時、一昨日の作業で気になった、かわせみ橋付近の川底の茶碗のカケラなどを拾う。夏場は流れが早く水深もあるので拾えない。重くなって終了。一汗。帰宅。 着替える。コーヒーを淹れる。美味い。
 橋本治 編『久生十蘭国書刊行会1992年初版が古本屋から届く。700円。橋本治の解説を読みたくて購入。
 昼前、掃除機が壊れたので近所の電気店へ。今までのものと型式がほぼ同じパナソニックの安い紙パック掃除機を注文。
 午後、芹沢光治良記念館で五月に開催する牧村慶子展の打ち合わせ。
 夕方、掃除機が届く。さっそく試運転。おお軽快。新しいのはいいねえ。

 夜、電話で友だちと美術談義。友だちは『BRUTUS』に掲載の31番、川端龍子『草の実』が凄いと言う。たしかに。会田誠の解説。

《 近所の無価値な雑草を、金という価値もある画材で描いて、しかも御仏の慈悲心も絡めるって、かなりコンセプチュアル。しかしそこに留まらず、 ススキなどを長いストロークで、もちろん一発で描く技術、漢(おとこ)!って感じです。 》 39頁


 ネット、うろうろ。

《 なぜ今、“悲観のすすめ”なのか――橋本治に訊く(5) 》 幻冬舎PLUS
 https://www.gentosha.jp/article/6608/

《 追悼・橋本治さん「女子高生の口調で真っ当な小説を書こうと思った」/矢内裕子 》 AERA dot.
 https://dot.asahi.com/aera/2019020200009.html?page=1

《 虐待かも...と思って児相に電話をかける際には必ず『通告です』と言ってください。「虐待かも」などど言ったところで動くことは少ないです。 『通告』という言葉を使うだけで児相は必ず動きます。なかなか子供に関わる職業じゃないと知らないと思うので拡散して下さい。 》 ロバート
 https://twitter.com/CharlesRobert__/status/1092105897596207105

《 「2018年の実質賃金大半がマイナス」の舞台裏 》 モノシリン
 http://blog.monoshirin.com/entry/2019/02/04/004920

《 お待たせしました。ジオラマ完成です。時は昭和29年、特撮怪獣映画「ゴジラ」が公開されました。満員の劇場では初めて見る大怪獣の姿に観客たちが 驚愕しております。あの頃の少年時代のワクワク感を思い出して作りましたよ! 》 山本 高樹
 https://twitter.com/kahu2017/status/1091545450086199296