閑人亭日録

少子高齢化国の市民革命」

 東京新聞、「社説・意見」のページの浜矩子「時代を読む」の題「少子高齢化国の市民革命」は実に面白い。

《 筆者が行っている連続講座の一つで「日本に黄色いちゃんちゃんこ集団が出現したらどうなるか」という課題を出してみた。むろん、フランスの「黄色いベスト」 のもじりだ。 》
《 受講者の皆さんを二組に分けこのテーマで議論をしていただいた。いずれも実に面白い結果が出た。一つ目のグループが到達した結論が「祖父母と孫たちによる 市民革命」だった。 》
《 彼らは今風にいえば「じぃじ・ばぁば」として孫たちへの影響力が絶大だ。 》
《 かくして、危機感を共有する老いと若きの連帯が形成される。 》
《 現代史の中において初の連帯の構図であるかもしれない。 》
《 一方別のグループは、黄色いちゃんちゃんこの集団の出現が一大国民討論会の開催をもたらすと展望した。(中略)そうではなく、純粋に市民たちによる市民同士の 討論集会だ。その中から、市民のための新しい政治と行政、政策の形を導くのである。 》
《 国民討論会からは誰も排除しない。誰もが歓迎だ。ただし、あくまでも市民の立場においてである。 》
《 二つのグループから貴重な示唆を得た。この課題を提示して本当に良かった。日本の市民的知性は意気軒昂だ。 》

 疲れを忘れさせる記事だ。

 十時間寝た。仕方なく起きる。寝たいだけ寝たいが、これは困ることになる。
 朝、「大岡信の足跡を訪ねる…三島の水辺散策と詩の鑑賞会」に去年に続き参加。なかなか面白かった。お昼に解散。自宅近くのスーパー前に老若男女の人だかり。 みんな黙ってスマホを見つめている。ポケモン・ゴー。
 コーヒーを飲んでも蜜柑を食べてもなんか物足りなかった。水道水を飲んだら満足。これか。

 ネット、うろうろ。

《 大原美術館でスーティン1枚だけが幼き眼にも刺さった記憶については既述したが、いま想起すれば、他の近代絵画たちは「近代的」であれ「反近代主義」であれ、 共通して “美術大学で学んだ” アウラ、と譬えることのできる枠組みで括れるような安全な知覚があって、芸術本来の危険性を感じないのである。 》 中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/1096730719089381376

 北一明の茶碗であれオブジェであれ危険性を感じる。

《  さすが森羅万象担当の現人神
  ノーベル賞も担当してるんだね 》