閑人亭日録

『絵は語り始めるだろうか』五

 佐藤康宏『絵は語り始めるだろうか  日本美術史を創る』羽鳥書店2018年初版、「12 室町の都市図」を読んだ。

《 およそ都市の魅力は、人を孤立させ迷わせる不可視の構造、そこで何が起こり何と遭遇するか予測できないがゆえの期待と不安にこそ存在する。 》 310-311頁

 「13 高雄観楓図論」を読んだ。狩野秀頼の筆になる六曲屏風一隻『高雄観楓図』についての過去の論文群の検討はやや退屈だが、画の精緻な分析の段になって ぐっと引き込まれる。両見返しがこの画なので行ったり来たり。鑑賞~分析~読みの好例。

《 「高雄観楓図」が成し遂げたのは、画面を〈前/後〉、〈中心/周縁〉といった領域に切り分けて、〈聖/俗〉の意味を帯びた地域と人物群をその中に適切に配置し、 さらには〈絵画/現実〉という境界まで設けて、さまざまな差異によってイメージの現実感を生み出すことだった。 》 418頁

 そして結び。

《 画面に充満する平穏と逸楽の雰囲気は、どこか遠い世界のことのようであるけれど、しかし同時に、だからこそ鑑賞者の身を置く現実がいかに不安に晒されようとも、 それとは無縁に永遠に保たれる世界である。前景の岩組みと松は、画中の世界をそんなふうにしつらえている。だとしたら、「高雄観楓図」は、現存しないものへの欲望 を補完する絵画であって、まさしくそういう意味で、以後の寛永風俗画から浮世絵に至る遊楽図の先駆けということにもなるだろう。 》 421-422頁

 朝、自宅裏の蓮馨寺のお墓横の源兵衛川で茶碗のカケラやガラス片を拾う。脱皮したばかりだろうか、全身白い沢蟹がいる。重くなって終了。一汗。パンツ一枚に。 コーヒーが美味い。

 ネット、うろうろ。

《 本棚の固定を突っ張り棒から、日下三蔵方式(天井まで積めば崩れない)に変更しました。収納力もアップしてバッチリ。取り出し方は知らぬ 》 inoue05
 https://twitter.com/inoue05/status/1101465602982440962

《  これ明らかに戦術ですよ。

  個人のセクハラ被害救済や補償ではなく、同様の被害を出さないように、卑猥で不快な表現は取締りましょうという、表現の規制が最終的な目標として 隠されているように感じます。 》 小松崎拓男
 https://twitter.com/takuokomart/status/1101049206544846848

《 韓国で云う「親日」って、ざっくり云えば大日本帝国の植民地政策に協力したものって意味だよ。第二次世界大戦中にドイツ国内でナチスに協力したものが、 戦後に裁かれたのと同じこと。ちゃんと背景とか歴史とか学ばないとね 》 李信恵
 https://twitter.com/rinda0818/status/1101490528082751488

《 【シティポップの海外人気を検証!】訪日客はレコ屋で何を掘っている? 》 ARBAN
 https://www.arban-mag.com/article/31666

《 【シティポップの海外人気を検証!】海外のキーマンたちが語ったシティポップブームの現在 》 ARBAN
 https://www.arban-mag.com/article/31529

《  久々に実家に帰宅。
  一年前に他界した祖母に挨拶しに行くと、前の職場の送別会で貰ったTENGAが、歴史上かつてない程に最悪の使われ方をしていた。

  おじいちゃん……
  それは、花瓶じゃないよ。
  他の家族は一体なぜこうなる前に止めなかったのか。

  未使用品だったのがせめてもの救い。 》 Framingo Devil(悪のコニやん)
 https://twitter.com/koniy0805/status/1101381826973593601

《 かくして平成は終わり、安晋元年が始まるw 》 ネットゲリラ
 http://my.shadowcity.jp/2019/03/post-14837.html