「平面作品 Two Dimensional Works」
昨晩、造形作家の白砂勝敏さんから電話。銭湯吉田温泉の話から那須板室温泉大黒屋での個展の話まで多岐にわたって語り合う。その話のなかで、今のまま、心の 向くままに、余計なことを考えずに作品を作るようお願いした。その中で話題にしたのは、千葉雅也『意味がない無意味』河出書房新社2018年初版。電話だったので 本文を開くわけにはいかず、帯の文を読んだ。
《 頭を空っぽにしなければ行為できない。 》
白砂さんは思わず笑っていたが、言わんとするとこころは会話の文脈から理解された。
https://shirasuna-k.com/
美術作品の優劣の判断基準は「描写力・表現力・構成力・構想力」だと思ってきたが、白砂さんの絵画、造形作品等を見てきていて、その基準では測れない作品世界を 感じる。
https://shirasuna-k.com/gallery-2/two-dimensional/
ウェブサイトには掲載されていないが、最初の絵画を「見てください」と自宅へ持参されたとき、私は「なんじゃ、これ」と面食らった。見たことのない面妖な絵。 A4版のその絵を奇妙な絵ではなく、異妖な絵と感じた。直観で即購入。なかなかいい絵じゃないかい。どこがいいのか。やっぱりまだうまく言葉にならないが、 いつしかこれが「描写力・表現力・構成力・構想力」とはえらく違った辺境の作品ではないか、と思うようになった。すなわち西洋絵画の審美眼から離れた世界にある。 彼の立体造形物へと目を遣ると、それらも既成の基準にはまるで合わないことにもあらためて気づいた。といって今流行りのアウトサイダー・アートでは括れない作品。 美術界の辺境からの来訪。美の感性を俄に揺さぶり活性化させる、なんと魅力的な他所モノ(贈り物)=美術品だろう。
https://shirasuna-k.com/
未明から午後、白砂さんとメールの遣り取り。千葉雅也『意味がない無意味』から國分功一郎『中動態の世界』医学書院2017年まで。後者の本文結び。
《 われわれはおそらく、自分たち自身を思考する際の様式を根本的に改める必要があるだろう。思考様式を改めるというのは容易ではない。しかし不可能でもない。 たしかにわれわれは中動態の世界を生きているのだから。少しずつその世界を知ることはできる。そうして、少しずつだが自由に近づいていくことができる。 これが中動態の世界を知ることで得られるわずかな希望である。 》
朝九時、気温23.5℃。そろそろ川のゴミ拾いは無理かな?家の周囲の落ち葉を掃く。汗ばむ。無理は禁物。倒れたら人様の迷惑になる。コーヒー。
午後、二時間ほど横になる。疲れているようだ。
ネット、うろうろ。
《 造形する/制作する、ということとは、その素材やイメージの変容とともに自己変容していくことである。 自己を固定化し、素材やイメージを変形させている/意味づけていくことは、造形/制作というより、表象/再現とよぶべきものであろう。 》 中島智
https://twitter.com/nakashima001/status/1129137538835263488
《 他にも「この本をどこで知りましたか」という定番の質問に「念力で引き寄せた」と回答してくれた読者、君は正しい。/風間サチコ 》 窓外の黒化粧
http://kazamasachiko.com/?p=8034
《 金属製ウサギ像に100億円=存命芸術家で過去最高額 》 時事ドットコムニュース
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019051600740&g=int
《 元のウサギはこちら。
Gagosian | Jeff Koons 》 椹木 野衣
https://twitter.com/noieu/status/1129170841902518272
《 全政府統計の6割強不適切 プログラムミス、ルール違反、公表遅延など 》 毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190516-00000092-mai-pol
《 “Laughter arises from a certain fundamental absurdity.” - Jacques Tati 》 41 Strange
https://twitter.com/41Strange/status/1084735392929046528
《 医師「次の月経がきてから飲んでください」
私(次があるかどうかもわからんのに?) 》 近藤史恵
https://twitter.com/kondofumie/status/1129222071907524608