閑人亭日録

 『この空を飛べたら』

 ポチポツ降っているうちに買いものを済ませる。昼には本降り。すごい湿気。梅雨入り。
 東京新聞に連載中の加藤登紀子『この道』、きょうの47回に彼女の歌う『この空を飛べたら』が取り上げられていた。作詞作曲は中島みゆきだったのか。

《 そして届いたのが「この空を飛べたら」。七八年三月に発売し、大事な歌になった。 》

 そのシングルレコードを取り出して聴く。
  https://www.youtube.com/watch?v=kx5rsAgfTIs

《 途方も無く広い大地。深い孤独。彼女の、誰にも無い闇の深さが好きだ。 》

 まるで味戸ケイコさんの(特に1978年頃の)絵のようだ。中島みゆきは帯広の大地。味戸ケイコさんは函館の海。
 誰だったか、天空へ墜落していくという詩があった。飛翔ではなく墜落。

《 彼女は持ってきたギターで、「昨日作った歌、うたってもいいですか」と、「夜風の中から」を歌ってくれた。 》

 これ、好きな歌。CDで聴く。
 晩、知人の車に同乗。沼津市へ。私はマルサン書店近くで降り、彼が用事を済ませる間新刊本を眺める。津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』ハヤカワ文庫2019年 初版帯付、ウンベルト・エーコウンベルト・エーコの文体練習 完全版』河出文庫2019年初版帯付、『デザインのひきだし 37 特集 活版・凸版でモノ感あふれる 紙ものづくり』グラフィック社を買う。再び車に同乗、ブックオフ沼津リコー通り店へ。彼は用事を片付けに。文庫本を七冊。『茨木のり子詩集』岩波文庫2016年7刷、 小林信彦『昭和の東京、平成の東京』ちくま文庫2005年初版、高井有一この国の空新潮文庫2015年初版帯付、津原泰水『たまさか人形堂それから』文春文庫 2016年初版、橋本治『これで古典がよくわかる』ちくま文庫2007年14刷、早川茉莉・編『玉子 ふわふわ』ちくま文庫2011年初版、山折哲雄西行巡礼』新潮文庫2003年 初版帯付、計756円。満腹。

 ネット、うろうろ。

《  あなたからきたるはがきのかきだしの「雨ですね」さう、けふもさみだれ

   松平修文   》 藍川蘭
  https://twitter.com/ran_aikawa/status/1136868033895419904

《 美術館の社会的責任とは何か? ナン・ゴールディンら参加のパネルディスカッションで語られたこと/國上直子 》 美術手帖
  https://bijutsutecho.com/magazine/insight/19933

《 だいたい僕がツイッターで燃える時の一つのパターンはわかってきた。僕は若いころ心情右翼だった。「西洋文明と国際的なるもの※」を憎んでいた。 日本の地べたにへばりついた文化の上で育った自分の出自を隠さず忘れない、がモットーだった。でもそれはあくまでもカウンターの態度だった。 》 会田誠
  https://twitter.com/makotoaida/status/1136460333420146689

《 ※の力が強大であることを認めていた。奴らに勝てないまでも善戦するためには敵から学ばねばと、こっそり勉強した。しかるに昨今のあっけらかんと 自国の最近の文化に自信満々な若い連中を見ると(ネトウヨ、マンガさえあればいい等)、我が事として、自分を客観視しろ、危機感を持て、と言いたくなる。 》  会田誠
  https://twitter.com/makotoaida/status/1136461681381404672

《 【「わたしと年金」エッセイ募集】日本年金機構では「公的年金」をテーマにしたエッセイを募集しています。ふるってご応募ください。 締切は9月13日(金)です。詳しくはこちら。 》 日本年金機構
  https://twitter.com/Nenkin_Kikou/status/1136099871687991296

《 このタイミング(2019/6/5)でこのツイート。すごいわぁ。「公的年金の大切さや意義を、皆さまと一緒に考えていきたいと思います」だって。 いま考えんな!返せ!! 》 熊田プウ助
  https://twitter.com/kumadapoohsuke/status/1136343389333385216

《 クレジットカード会社、普段買わないモノを買ってて不審な利用だと判断したらすぐに連絡くれるから安心だけど、それまでライブチケットや オタクグッズばっかり買ってたのが、結婚してUSJのチケット買ったらすぐさま電話してきたのまだ許してないからな。 》 オロチ
  https://twitter.com/orochi_ya/status/1136751111245783040