『BRUTUS』続・続(閑人亭日録)

 『BRUTUS』1996年7月1日号「特集 少女 撮影/篠山紀信」を再読。篠山紀信、上手いわあ。さすが。それは措いて。椹木野衣バルテュスについて書いていた。

  《 バルテュスの少女に例をとっていえば、彼女たちは眠っているにせよ、何かに没頭しているにせよ、とにかく完全に「我」を「忘」れているために、彼女たちと 「出会おう」とする者の自意識を、まったく受けつけてくれない彼女たちを、呆然と「見つめる」しか術がないのであり、それは近代的な意味での絵画体験とは決定的に 異なった感触を残す。 》 24頁

《 あえて乱暴を承知で言えば、バルテュスの作品は少女を描いたものというよりは、作品それ自体が少女のような「物」なのである。考えてみれば、「物」とは、 ただの死物ではなく、永遠の眠りをむさぼっているのだと言えなくもない。そしてこの意味での「物」こそが、バルテュスの目指す絵画なのである。 》 24頁

 慧眼だ。

 ネット、うろうろ。

《 対談 金森修『人形論』(平凡社、2018年)を読む/松浦寿輝、菊地浩平 》 REPRE
  https://www.repre.org/repre/vol36/special/36-s1/

《 「大河ドラマは『いだてん』とかわかりにくいのはやめて、視聴率の取れる幕末と戦国やってりゃいいんだ」みたいな論議を見かけたが、 そういう風に大衆人気に安住して変化を拒んでいると、ある日突然消えてなくなったりするからね。倶楽部雑誌、テレビ時代劇、歌番組、架空戦記、 トラベルミステリー…… 》 芦辺 拓
  https://twitter.com/ashibetaku/status/1141062130109599745

《  新本格が登場してもう30年ぐらいですか?   「十角館の殺人」の当時の書評が、レトロだか苔のむしたような古さだかみたいな言われ方だったのをぼんやり覚えている。今や逆に社会派がそういうイメージに なってる。変われば変わるものです。 》 k
  https://twitter.com/musicisthebest_/status/1141159503452233728

《 昨日の常識が明日の非常識になるほどにビジネス環境が秒単位で激変する時代には、過去の成功体験に安穏としていればどんな大企業でも生き残れない。 勝ち残りのポイントは、確固たる技術力と変化への対応力─。 》 現代ビジネス
  https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48649?page=2

《 世の中の問題をなんか天変地異のごとく人口減少社会のせいにする風潮があるけど、人口減少なんだから増加とは違う政策でも事業でもやるしかないわけで、 それは意外とシンプル。それを過去の商売にしがみついて反対をし続ける人たちが問題を引き起こす原因であるだけ。人口減少が問題ではないこと多し。 》 木下斉
  https://twitter.com/shoutengai/status/1141338085252141056

《 「時代なんかパッと変わる」というキャッチコピーがあります。秋山晶さんが1984年に書いた、サントリーウイスキーのコピー。人の感じ方って柳のように 揺れ続ける、不確かで、あやふやで、でも一方で心強さや頼もしさもあって。たった四年前じゃない。昨日ですら、歩き続ける私達には過去なのです。 》 町田町
  https://twitter.com/machidamachiko/status/1141510064408162304

《  党首討論
  志位委員長の「年金守る」気迫と気概が凄い。
  ズバリ「具体的に提案する」と。
  現在の年金保険料は、所得1000万円が上限。所得がいくら増えても保険料は95万5千円。上限を2000万円にすれば保険料収入が1.6兆円増える。
  簡単明瞭、やる気次第だ
  さすがに安倍首相も否定できなかった。 》 増子典男
  https://twitter.com/MasikoMm1nn1/status/1141238135965114368

《 「内閣の意に沿わない報告書は認めない」という考え方の政治家たちは、意に沿わない学問や研究や報道を認めないだろうし、表現や芸術も認めないと言い出す 危険性を持ってる。何を大袈裟にと思ってるうちに、そういう社会は近づいてくる。公文書が改ざんされるところまではもう来てるんだから。 》 Gotch
  https://twitter.com/gotch_akg/status/1141171290314661893