『論理哲学論考』三(閑人亭日録)

 ウィトゲンシュタイン論理哲学論考岩波文庫2006年11刷を少し読み進める。

《 四・一一ニ         哲学の目的は思考の論理的明晰化である。
           哲学は学説ではなく、活動である。
           哲学の仕事の本質は解明することにある。
           哲学の成果は「哲学的命題」ではない。諸命題の明確化である。
           思考は、そのままではいわば不透明でぼやけている。哲学はそれを明晰にし、限界をはっきりさせねばならない。 》
《 四・一一五  哲学は、語りうるものを明晰に描写することによって、語りえぬものを指し示そうとするだろう。 》
《 四・一一六  およそ考えられうることはすべて明晰に考えられうる。言い表しうることはすべて明晰に言い表しうる。 》

 四・一一五、昨日の大岡信の論述法を連想。

《 四・一ニ一ニ 示されうるものは、語られえない。 》

 一字でも引用を間違えたら三時のあなたならぬ、大惨事のあなただなあ。確認確認。おお、ここはひらがなだった。ま、間違ってたらご愛嬌、で逃げる。 それにしても魅力的な論述だ。詩か箴言か。いや論考です。
 理解困難な箇所は迷わず飛ばす。

《 四・ニニ一一 たとえ世界が無限に複合的で、どの事実も無限に多くの事態からなり、事態もまたすべて無限に多くの対象から構成されていたとしても、なおそこには 対象と事態が存在しなければならない。 》

 東京新聞、コラム『大波小波』は(沖縄本好き)の「沖縄での『宝島』の読まれ方』。その結び。

《 内地(本土》では奇想天外で稀有な冒険小説とみなされた虚構が、沖縄の讀者には事実に近い作品と受け止められる。これに沖縄本の活況を重ねると、本土と沖縄では、 「事実」および「現実」が異なるということか。 》

 事実と現実。『論理哲学論考』にかかわってくる感じ。

《 四・四六一   命題は、それが語っているとを示しているが、トートロジーと矛盾は、それが何も語らないことを示している。(中略)
         トートロジーと矛盾は無意味である。 》
《 四・四六一一 しかしトートロジーと矛盾はナンセンスではない。(以下略) 》

《 (訳注54)無意味/ナンセンス たとえば「タマは2で割り切れる」や「白さがポチにあくびした」のような論理形式に違反した記号例は、ナンセンスといわれる。 他方トートロジーも矛盾も論理形式に違反した記号例ではない。とはいえ、トートロジーも矛盾も世界について何ごとかを語るものではない。 そこで、ナンセンスではないが、無意味と言われるのである。 》

 千葉雅也『意味がない無意味』河出書房新社2018年初版を再読したくなる。続く「五 命題は要素命題の心理関数である。」以下の論述はお手上げ~。

 梅雨明け。夜は冷房をせずに寝るのだけど、よく眠れなかった。やはり熱帯夜。午前6時過ぎで26.7℃。
 本を置き、北一明の「茶碗」を手にする。茶碗であり茶碗でない・・・逸脱、圏外。茶碗の形態をしたオブジェ。

 ネット、うろうろ。

《 圧倒的な自然、死すべきものとしての人間。幸福とは、希望とは・・・死とは何か。生が溢れ返っているゆえの根源的な不安が横たわっている。/カミュ「結婚」 》  daily-sumus2
  https://sumus2013.exblog.jp/30713521/

《  「れいわ新選組」の政策や山本太郎氏の発言について、
  テレビ局が放送できない部分は、だいたい見えてきた気がする。
  「消費税廃止」という公約は放送できる。
  しかし、その財源として「累進課税の復活」「大企業優遇税制の撤廃」「金融所得も含めた総合課税」を考えているということは放送できない。 》 宍戸俊則
  https://twitter.com/karitoshi2011/status/1154921358666563584

《 れいわ新選組はまだ勿論マイノリティだ。しかし、いつの時代でも、世界を変えるのはマイノリティであって、マジョリティではない。 すべてのマイナーな者たちに栄光あれ! 》 池田清彦
  https://twitter.com/IkedaKiyohiko/status/1155128341613047813

《  前職上司「君が何を得意としてるのか、僕にはよく分からないんだよなぁ」
  現職上司「是非登壇発表して、あなたの技術力と弊社のプレゼンスを示してほしい」

  この差よ。
  価値を理解しない環境での努力は無駄。
  理解してくれる環境へ全力移動しろ、ということ。 》 ミノ駆動
  https://twitter.com/MinoDriven/status/1154383733731889152

《 私人であるはずの安倍昭恵森友学園加計学園を訪問するたびに公務員のスタッフが2人も3人も同行し、その人件費、年間3500万円は国民の血税から 支払われていたのに、どうしてALS患者や重度障がい者の議員が登院のために必要とする介助スタッフの費用を「自腹で払え」などと言えるのだろうか? 》 きっこ
  https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1155239785381785601

《  Jアラートは最新鋭(笑)で優秀なので #忖度 機能を搭載しております。
  ソーリのゴルフ・会食中は対応が面倒なため、作動しないように設定しておきました! 》 モロー
  https://twitter.com/bless_sunflower/status/1154546611244040192