『真美大観 第八册』二(閑人亭日録)

 昨日に続き『真美大観 第八册』日本眞美協會1902(明治35)年刊と『國華』156号明治36年5月刊を較べる。
  『真美大観 第八册』 約48センチ×33.5センチ 紙数約90枚
  『國華』156号 約38センチ×26センチ 紙数約20枚
 『真美大観 第八册』は『國華』同様ヤワな表紙なので、帙が必要だったのだろう。帙があればこそ本として立てられる。『國華』は薄いので横に積み重ねるしかない。 よって帙の代わりに合本というかたちで製本されたものを私は所持している。これなら帙同様に立てられる。が、実際に立てていたかは不明。合本にして横積にしたかも。 それはさておき。田島志一は『真美大観 』を出版するにあたり『國華』をお手本にしたことは間違いないだろう。『國華』は1889(明治22)年に創刊、百年を優に超えた現在も 出版元を変えて存続している、ギネスブックに登録された世界最長の美術雑誌。田島志一の起こした審美書院は社長の変遷を経て1945年に会社を畳んだ。

《 昭和20年5月24日夜から未明にかけての東京大空襲で、写真スタジオとともに全て焼失してしまいました。 こうして審美書院は、前身の日本仏教真美協会の発足から数えて47年で幕を下ろすことになりました。/「審美書院発行の美術書」 》 山口須美男『 明治期の写真・印刷と出版事情』
  http://www.artbooks.jp/Korotaipu.htm

 昼過ぎ、友だちと二人自転車で沼津市イシバシプラザ4階ギャラリーの「田村映二の面白ワンダーランド」へ行く。田村さんに挨拶して旧作新作を拝見。おお、新作は なかなか面白く進化している。半立体作品『江戸の春』に感心。レトロなカリブ海を連想させる作品から江戸へ。これには驚いた。心を軽く開放させる楽しさがある。 洛中洛外図屏風から写楽木版画などなど、様々な要素が渾然一体となって楽しい。田村さん、喜ぶ。友だちも、そうだね。展示は明日まで。
  http://www.tam-tam.ne.jp/index.html

 ネット、うろうろ。

《  9/27 文科大臣会見 萩生田大臣 vs 望月記者
  愛知トリエンナーレ交付金不交付問題について
  3-2 望月記者いきなり袈裟懸けで切りかかる
  「加計学園愛媛県にウソをついたのに申請が通った。ダブスタでは?」
  加計学園が出た!萩生田さんは顔色が変わった。瞬きが増えた。わざとらしく笑った。 》 山羽明人
  https://twitter.com/cIHtcCLzQtI7ZPX/status/1177587080777457664

《 2015年にはすでにこうした動きが始まっていた。2020年に向け、すべて繋がっているんだよ。~安倍首相支持の勉強会「文化芸術懇話会」が発足 : 設立趣意書によると芸術家との意見交換を通じ「心を打つ『政策芸術』を立案し、実行する知恵と力を習得すること」を目的としている。 》 椹木 野衣
  https://twitter.com/noieu/status/1177023702589829121

《 今世紀最大のアート系不条理ギャグ。|文化庁現代アートのプラットフォーム構築へ - 毎日新聞 》 黒瀬陽平
  https://twitter.com/kaichoo/status/1177078589302272003

《 文科大臣の発言ばかりがフィーチャーされるが、肝心の文化庁長官の存在感がまったくないことに違和感を覚える。前藝大学長で芸術家でもある宮田亮平は 何を思っているのか? 》 橋爪勇介
  https://twitter.com/hashizume_y/status/1177398495776395264

《 宮田亮平といえば私の中では白鵬にクソダサくて場所も取る、どうしようもない彫刻?を作ってプレゼントしたあと、ケガで休んだ白鵬に「本当にけがをしたのかね」 などと難癖をつけた有害横審委員として有名。こんなひどい物体を作る人が文化庁長官。なんだよ土俵王って。ぶちかましてカチ割りたい 》 星空の能町みね子
  https://twitter.com/nmcmnc/status/1177020390666719232

《 文化庁は来たる10月1日をもって文化包丁と改名し、あわせて大幅な組織変更を敢行するとともに、文化を切り刻む新しい任務に全庁をあげて取り組む所存です。 》  小田嶋隆
  https://twitter.com/tako_ashi/status/1177581433814044672