『夢二の恋文』(閑人亭日録)

 近藤富枝・監修『夢二の恋文』新風舎文庫2007年初版を開く。一言半句に気の利いたものがある。「第三章 恋の哲学」から。

《 今一歩といふ所で拒まれた。と彼は、私に話したが、私の見る所では、彼は第一歩において既に拒まれてゐたのだ。 》  95頁

《  彼女の肉体の男性になることは、不幸な迷信である。
  彼女の最後の恋人になることだけが、男を幸福にするかも知れない。 》  96頁

《 彼女の指が最も静かな時が、最も思しげき時である。 》 97頁

《 母親は、彼女の後ろにたてる敵である。妹は、前を歩む敵である。 》 97頁

《  昔の男は、欺されようとした。
  今の男は、欺されまいとする。 》 100頁

《 普通名詞で彼女を呼んではいけない。かならず固有名詞で呼びかけるが好い。 》 100頁

《 「あたしいくつに見えて?」と彼女が訊ねたら、十七八と、いつでも答へるに越したことはない。よし彼女が五十八であっても。 》 101頁

《 何一つ拒まぬ女は、何一つ持つてゐない。 》 104頁

《   眼がさがす

  女といふ女から
  逃れるために来た旅だが
  見知らぬ街を歩く時
  いつか眼が女を探す。 》 117頁

 感想は書かない・・・のが無難。

 昼前、白砂勝敏さんから電話。第7回国際つくば現代美術 周縁の美学展でつくば市で制作中。外国人と言葉が通じない、というので、作品で通じるから大丈夫と返答。 好評で、そうみたいです、と彼。
  https://www.city.tsukuba.lg.jp/kankobunka/event/1008723.html
  https://shirasuna-k.com/

 69歳になった。

 ネット、うろうろ。

《 第3回 ラテンアメリカ文学概説──カルペンティエール『失われた足跡』を読みながら①(柳原孝敦) 》 note
  https://note.mu/kankanbou_e/n/n6409eb754462

 久しぶりに再読したくなった。そんな本ばっか。

《 高校生に対して「街に興味を持ちましょう」と言われても。/ オゼキカナコ  》 note
  https://note.mu/kanakoozeki/n/n3294806f6bfd

 明日、子どもたちの絵の展示のお手伝いをする。場所は「高校生の部屋」。
  https://mishima-mirai.com/6%e3%81%a4%e3%81%ae%e6%a9%9f%e8%83%bd/%e9%ab%98%e6%a0%a1%e7%94%9f%e3%81%ae%e9%83%a8%e5%ae%a4/

《 高校生が路上に出て政治の変革を訴える風潮は、安保法制以降、深まっている。そして、今回、政府の民間テストの延期決定は、高校生たちが路上に出たことは 大きかったと思う。政府から見れば、彼ら(の一部)は有権者で、次回の総選挙でこれを争点にされたら、一気に政権陥落の可能性すらある。 》 渡辺輝人
  https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/1190090467695685632

《 原爆の何百万倍のエネルギーを持つ台風は北朝鮮のミサイルの比ではなく、しかも毎年確実にやって来る。このような自然災害から、 国民の生命と財産が守られているとはとても言えない現状を何とかするのが、国の最優先事項だと思う。 》 吉村萬壱
  https://twitter.com/yoshimuramanman/status/1189901139287760896

《 1週間に二人も大臣が辞任というが、どちらも不祥事や失言ではなく公選法違反。国会や野党がどうこうではなく、警察や検察が全く動かない事の方が問題だし、 異常だろうが。 》 日本国黄帝
  https://twitter.com/nihon_koutei/status/1189857804288282625