モーリス・ブランショ『死の宣告』を、講談社『世界文学全集 第99巻 バタイユ、ブランショ、ベケット』1976年初版で読んだ。1948年刊のこれはぐいぐい読ませる。 ベケットの『モロイ』『マロウン』では語り手同様、息も絶え絶えほどではないけど、読書は休み休みだった。昼前、用事で外出するのが惜しい。さっさと帰宅。 昼食を抜いて読書続行。読了。凄い恋愛中編小説だ。深い。訳者三輪秀彦の解説。
《 『死の宣告』はこうしたブランショの変貌の過程をうかがう上で非常に興味深い。まず形式的にも、この作品はブランショの諸作品のうちでは最も古典的でわかりやすい レシである。一人称形式で、過去の女性関係を回想するという筋立ては、とりわけフランス心理主義小説が得意とする形式である。 》
《 それは従来の小説におけるあらゆる約束事を切り捨てて、われわれを人間存在の根源的な姿に直面させるからである。かつてマラルメが詩に対して行ったのと同じ 徹底的な試みが小説形式に対して試みられているわけであり、われわれは作者が提出する一つの深い内的体験を通して、存在の窮極にあるものと神秘的な交感を持つことが できるからである。 》
《 反レアリズムを基盤にした〈純粋小説〉の極致にあるもの……それがブランショの小説の最大の特徴であるとぼくは考える。 》
気に入った箇所は多いが、とりわけの箇所。
《 あらんかぎりの力で私は彼女を見つめた。彼女もまた私を見つめたが、それは私ではなく私の無限の背後を見ているようだった。 》 179頁上段
味戸ケイコさんの絵を連想。購入した四十年前に読んでいたら・・・堪能できなかっただろうな。この歳だからワクワクする。
午後、用事を済ませて三嶋大社の向かいにある「大社の杜」へ。ソフトクリームを手に散策。明日閉店の空間は、パラソルの下で女性二人が食事をするのみ。閑散。
http://www.taishanomori.jp/
一通り見て帰る途中、女性から声をかけられる。十年ぶりだろうか。久闊を叙す。結婚して隣町にいると。よかった。
ネット、うろうろ。
《 三潴末雄さんに訊く、ギャラリストというお仕事 3 》 ほぼ日刊イトイ新聞
https://www.1101.com/n/s/sueo_mizuma/2019-11-27.html
《 三潴末雄さんに訊く、ギャラリストというお仕事 4 》 ほぼ日刊イトイ新聞
https://www.1101.com/n/s/sueo_mizuma/2019-11-28.html
《 三潴末雄さんに訊く、ギャラリストというお仕事 5 》 ほぼ日刊イトイ新聞
https://www.1101.com/n/s/sueo_mizuma/2019-11-29.html
《 NHK時論公論「桜を見る会と公文書」
桜を見る会、以前の記録は残っていないのでしょうか。
取材をしたところ国立公文書館に昭和29年から32年にかけての実施要領や予算などの公文書が保存されていました。
実名はすべて公開。黒塗りはありません。
そして保存期間が「永久」と明記されています。 》 ジャム https://twitter.com/jam9801/status/1199701279880048640
《 野党が資料要求した1時間後に名簿細断開始 桜を見る会 》 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASMCX64RHMCXUTFK022.html?ref=tw_asahi
《 今や各省庁のエリート官僚たちの仕事の大半は「安倍晋三と昭恵の尻ぬぐい」になってしまったため、とても国民のための仕事なんかしてる暇などなさそうだな。 》 きっこ
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1199957466382913536