『木村伊兵衛 昭和を写す3 人物と舞台』

 昨日買った田沼武能・編『木村伊兵衛 昭和を写す3人物と舞台』ちくま文庫1995年初版、「舞台」の章に歌舞伎役者の六代目尾上菊五郎の写真が多く掲載されている。 ミステリ作家の故小泉喜美子さんが「六代目!」と絶賛していた名歌舞伎役者の姿をやっと見ることができた。解説で出口裕弘が書いている。

《 木村伊兵衛が、その六代目を写している。『鏡獅子』の、『弁天娘女男白波』の、『仮名手本忠臣蔵』の、そしてまた楽屋での六代目だ。 》

 と喜んだら YouTube に舞台の映像があった。
 『新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子 六世尾上菊五郎
 https://www.youtube.com/watch?v=GSe7_QtQr0A

 「人物」の章には画家、文人たちに混じって女性たち、まことに魅力的な女性たちの肖像、に惚れ惚れ。高峰秀子(昭和31年)、山田五十鈴(昭和28年)、 岸恵子(昭和29年)ら女優陣はなんとも美しいが、山本令嬢、古荘妙子といった未知の人、さらには「京都 舞妓(昭和34年)」「浅草 芸者(昭和36年)」ら、 ドキッとする美女も。胸が高鳴る。タマラン。出口裕弘は書いている。

《 ペンを置こうとして、大事なことを書き忘れていたのに気がついた。木村氏のレンズは、京都の舞妓と浅草の芸者の「競艶」も写し取っている。これもまた、昭和が 遺した映像としての証言にはちがいなく、つくづくと眺め入って悪かろうはずがない。 》

 悪くない悪くない。

 昼前、自転車でブックオフ三島徳倉店へ。佐藤正午『月の満ち欠け』岩波書店2017年4刷帯付、梓崎優『叫びと祈り』創元推理文庫2013年初版帯付、綾辻行人他・編 『連城三紀彦レジェンド』講談社文庫2014年3刷、計ニ割引258円。満足。
 お昼、友だちと三嶋大社へ。参拝待ちの大行列には入らず、御札を納めて退出。午後二時過ぎ雨。周囲は晴れ間、ここだけ雨……。夕焼けだけど雨。

 ネット、うろうろ。

《 箱根駅伝の見どころは、川崎ソープ街と横浜ヘルス街を先頭集団が通過する時、なぜか第2集団に中継カメラが切り替わってしまうところです(笑) 》  よむ猫サン
 https://twitter.com/nemurineko22/status/1080250909899206656

《 私が作った画像ではありませんがコイツには気をつけてくださいね… 》 カワモツ鍋
 https://twitter.com/kannami951/status/1079887109031264256

《 知事選に偽情報、誰が? 2サイトに同一人物の名前 覆面の発信者(上) 沖縄フェイクを追う〜ネットに潜む闇〜(1) 》 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-856174.html

《 実際には、「ノンポリ」とは高度に政治的な立場である。例えば「政府が推進する原発再稼働に賛成か反対か」と問われたときに、ノンポリを自認する人は 「賛成でも反対でもない」などと答えるかもしれない。だがそれは実は政府方針の「容認(黙認)」を意味する。つまり再稼働に加担している。 》 想田和弘
 https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/1080151344156209152

《 ダンテの『神曲』は「地獄篇」が終われば、「煉獄篇」「天国篇」へと進んでいくのだが、出版業界の場合、いつまで経っても「地獄篇」が終わらない という状況へと追いやられている。しかも導き手のウェルギリウスや救い手のベアトリーチェの姿はどこにもない。
 それは大手出版社、取次、書店のすべてにまで及んでいて、かつてない深刻な危機状況にあると考えざるをえない。 》 出版状況クロニクル128 (2018年12月1日〜12月31日)
 http://odamitsuo.hatenablog.com/entry/2019/01/01/000000

《 新天皇・新元号で新首相 》