『時のかたち』一

 ジョージ・クブラー『時のかたち  事物の歴史をめぐって』鹿島出版会2018年初版、「第一章 事物の歴史」を読んだ。

《 「事物の歴史」という言い方をここで選んだのは、少しばかり遠回しな表現を使って物質文化という不適切な言葉の代わりとしただけではない。物質文化という 用語は、人類学者たちによって、観念、つまり「精神文化」と人工物を区別するために用いられている。しかし「事物の歴史」という語が意図するのは、目に見える形 という表題のもとに、観念と物質とをもう一度結び合わせることである。 》 30頁

《 道具というものは、その仕組みがどれほど精巧なものであろうと、本質的には常に単純なものだ。一方で美術作品は、交錯する意図がもたらす多くの段階や水準が 複雑に組み合わさった複合体であり、与える印象がどれほど単純だとしても、その本質は常に複雑なのである。 》 33頁

《 芸術活動における最近の動きは、抽象表現主義のように自己シグナルのみを強調し、反対に最近の美学の研究はイコノグラフィーのように付随シグナルのみを 強調してきた。その結果生じたのが歴史家と芸術家の相互不信である。 》 60頁

 原書は1962年の出版。

 午前十時過ぎ、源兵衛川下流部、桜並木のところの川底の茶碗のカケラやガラス片を拾う。一汗。一休み。十一時過ぎ帰宅。コーヒーが美味い。
 午後ブックオフ長泉店へ。橋本治『人はなぜ「美しい」がわかるのか』ちくま新書2002年初版、岡本眸句集『一つ音』ふらんす堂2005年初版帯付、立川談春『赤めだか』 扶桑社文庫2016年4刷、シオドーラ・クローバー『イシ 北米最後の野生インディアン』岩波現代文庫2003年初版、『坂本司リクエスト! 和菓子のアンソロジー』光文社 文庫2014年6刷、計一割引485円。『赤めだか』は、元本をもっているけど、加筆修正とあるのでこの際購入。『イシ』の元本は1970年に出ていてずっと気になっていた。 巻末の「現代文庫の読者へ」で訳者行方昭夫が書いている。

《 こに機会に再度訳文に手を入れた。 》

 ネット、うろうろ。

《 蝦名 健一のエピック マトリックス パフォーマンス ─ 武道スタイルダンス アメリカズ・ゴット・タレント 》 YOUTUBE
 https://www.youtube.com/watch?v=cn-NsWRtaSY

 しばらく見ないうちに81,321,057回視聴。

《 世界最大級のレーザーで“ミニチュア太陽”を生み出す! 》 EMIRA
 https://emira-t.jp/special/1654/

《  国有地売却に関する公文書が改竄され、国の経済政策の基礎資料になる毎月勤労統計調査が不正だった…

  って事実を前にして、

  「他の書類は大丈夫!」
  「他の基礎統計は大丈夫!」

  って前提に立てる方が、だいぶ頭おかしい。 》 菅野完事務所
 https://twitter.com/officeSugano/status/1087599891554000896