再読『内田魯庵山脈』五(閑人亭日録)

 山口昌男内田魯庵山脈 〈失われた日本人〉発掘』晶文社2001年初版、「15 本と物への執着の話──沼波瓊音(ぬなみ けいおん)」を読んだ。

《 この文章で取り上げられているもう一方の人物岩本素白は、(中略)近世随筆文学の大家であるということは知っていたが、それ以上のことは知らなかった。(中略) こんな凄い文章を書く人物を前に一年もの間、世間話しかしなかった自分は何て馬鹿だったのか悔やまれてならなかった。 》 242-243頁

 本棚には二冊。『東海道品川宿ウェッジ文庫2007年2刷と『白湯のような話』ちくま文庫2014年初版。読みたい本が増えてゆく。

 「16 「天下未出の珍書」をめぐって──井上通泰」を読んだ。先の章でも出ていた未知の漢字、操觚(そうこ)。詩文を作ること。文筆に従事すること。操觚界 (そうこかい)とは、文筆に従事する人々の社会。明治時代にはこんな漢字が普通に使われていた。253頁上段。

 「17 図書の通人の交わり──市島春城」を読んだ。ここで引用されている内田魯庵の文章には知らない漢字がいくつも。

  有繋=さすが。272頁下段。「流石」は知っていたが。
  壮泉四十の銭范=中国古代の貨幣のようだ。272頁下段。銭”范”は銭”笵”が正しいみたい。
  華冑=かちゅう。高い身分の家柄。272頁下段。
  恭謙=きょうけん。慎み深く、へりくだること。272頁下段。
  較もすれば=ややもすれば。273頁上段。

  頴才=えいさい。すぐれてかしこい。273頁下段。
  心窃に=こころひそかに。273頁下段。
  巨擘=きょはく。同類の中で特にすぐれた人。277頁下段。

 「I 魯庵の水脈」を読了。「II 魯庵の星座」へつづく。

 左のスピーカーから音が出ない。接続部を抜き差ししたが、音は出ない。まさかと思い、LPレコードをかける。おお、鮮明な音。てことはCDプレイヤーが故障。 七年ほど使ってきた。最近再生が時々おかしかった。寿命か。そのおかげでレコードをかける。気持ちよい音だ。
 きょうは街に人だかり。駐車場は満車。
 昔貼っていたリンク先をクリック。多くが消失。亡くなったらしい人も。ネット遺産あるいは廃墟。光陰矢の如し。往時茫々。

 ネット、うろうろ。

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《 元アル中の素朴な所感だが、これはアル中の顔。 》 津原泰水=やすみ
  https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1212477566977576960

《 全ての汚職はアベに繋がる 》