『中村雄二郎対談集 現代芸術の戦略』、梅原猛との対談「西田哲学の彼方へ」を読んだ。

《 中村 ただね、ひとつ言っておきたいことがある。それはこういうことです。デカルトはたしかに一応明晰です。しかし、明晰であることによって見えなくなったことも 少なからずあるんです。それにひっかからないようにしないと、せっかくの明晰さが生きない。 》 278頁

《 梅原 夏目漱石の評価でも前だったら、代表作は「こヽろ」だとか、「明暗」だったけど、最近は「坊ちゃん」や「吾輩は猫である」ですよ。心の中の鬱屈したものを 陰々滅滅と書くんじゃなくて、「坊ちゃん」のような、ああいう軽快なものが、今、全体として評価されている。 》 289頁

《 梅原 私もね、だんだん人類が滅びるような時代に入っているんじゃないかという気持ちと、もうひとつ、今、日本がとてつもなく愚かな国になっているんじゃないかと いう二重の不安がありますよ。 》 301頁

《 政治的リーダーを見ても、昔のように、教養とか倫理を持っている人間が少なくなった。政治家の質の低下はひどすぎるという一言に尽きます。 》 303頁

 6時50分マイナス0.7℃。やっと氷点下。
 「村松 茂 回顧展」最終日。村松茂さんは私より一歳下。七年ほど前検査で余命四~五年と宣告されたそう。宣告から四年と半年の、二年半前の夏に死去。奥さんは 残された音楽演奏舞台の背景を飾る大きな垂れ幕や小さな目な絵を展示して見てもらい、友人や欲しい人に渡ることを模索していたが、いい会場が見つからなかった。 去年の暮れ、Via701のギャラリーに私が話をつなぎ、今回の回顧展が実現。好評、盛況。遺族が保管すべきと私(たち)が判断した大作二点以外のほとんどが多くの人に 渡った。よかった。面白かった。疲れた。
  http://www.via701.net/galleryinfo/11410

 ネット、うろうろ。

《 今この時代に自分たちの国が抱えている問題は何か、逃げず誤魔化さず正面から見据えなければならない。それは普遍にも繋がるはずだ。 力不足なので成果は少ないけれど、僕もデビュー以来そのことを心掛けてきたつもりです。今後も粛々とがんばります。 》 会田誠
  https://twitter.com/makotoaida/status/1226825559155437568

《 「39年前の国会答弁は知りませんでした」(森雅子法務大臣)ではすまされない。「定年と定年延長」を決めた国家公務員法改正時に、「検察官は適用されない」 という政府答弁は重い。立法時の政府答弁は、逐条解釈のベースとなり、これを「知りません」とはお粗末の限り。 》 保坂展人
  https://twitter.com/hosakanobuto/status/1226887733198503936

《 まさに浮かぶ武漢だな 》

《 世界から見りゃ日本自体が隔離するのに丁度いい島だわ 》