『中村雄二郎対談集 対話的思考』八(閑人亭日録)

  勅使河原三郎との対話「X ダンスという領域」を読んだ。

《 勅使河原 僕たちがやりたいことは、次に何が出るか、という演劇性なんです。言葉になる以前の状態の力によって新たな演劇性をつくろうとする。そういう意味で ダンスもある演劇性を持っているわけです。 》 354-355頁

《 勅使河原 踊りをやってきて感じるのは、踊りの可能性というのはある意味で身体の可能性で、その身体は物質としてあるとか、熱を発しているとか、いろいろある けれども、では可能性とは何かというと、それをどう感じるか、とらえようとしているか。どうとらえているかじゃなくて、とらえようとしているかという、前に向こうと している感覚で、その可能性の「性」のなかに身体の方向があるんじゃないか。可能と可能性は違う。 》 357頁

《 勅使河原 要するに、空気も含めて自分だという、空気を主体のうちに取り込む見方と、自分を見えない状態に置いて他者として空気を見るという感じ方の二つが あって、その二つのダイナミクスがダンスには必要だと思うんです。 》 359頁

《 勅使河原 僕があるためには観客というか、エネルギー、あるいは視線が必要です。それによって僕がどれだけ受動的になれるか。同時に、いかに能動的になれるか。 それは駆引きじゃなくて、同時にバーンとやりたいわけです。 》 360頁

《 中村 固定した永久のリズムというものはないと思うんです。つまり、ここが難しいのですが、リズムというのはそのまま永久化すると、ただの繰り返しなってしまう。  》 363頁

《 中村 体というのは非常に不思議なものです。いちばん素朴で、ある意味ではプリミティヴに見えるけれど、どこにもいちばんはまり切れないものを持っているんじゃ ないかな。 》 365頁

《 中村 今モダンダンスは表面的には非常に盛んだけれど、なぜか訴えかけてくるものが少ない。これは今やあらゆる領域でいえることですが、いいたいこと、 いわずにいられないこと、表現せざるをえないことがあるかないか。そういうものが出るような装置をそれぞれの領域の人が持っているか持っていないかですね。 》  368頁

《 中村 ただし、生きている人間というのは、形が完全に整っていないけれど、逆にそれでいいんだと思う。もしも整って完全になったら死んでしまう。だから、 揺らぎを持っていなければならないことになる。 》 371-372頁

《 中村 あなたや私にも共通していることだけれど、結局、絶えず創造行為をしていなければクリエーターとして生きていることにはならない。それはただ一人で何かを つくるというのではなくて、さっき話に出たような外界、それは社会もかかわっているし、物質もあるし、自然もあるし、そういうものとのコミュニケーションのなかで、 自分をどういう状態に置かないといけないかということだと思うんです。 》 379頁

 ワクワクする対話だった。

 朝、女性三人の車に同乗。函南町の来光川の土手の河津桜を見に行く。ほぼ満開で見ごたえ十分。昼食をすませ、伊豆の国市のギャラリー・ノアールへ。 夏葉社の本が並んでいた。吉田篤弘『神様のいる街』2018年初版帯付を購入。簡潔な装丁、小体な堅牢本。私好み。併設のカフェでお茶。それから白砂勝敏展へ。

 ネット、うろうろ。

《 小川淳也議員の質疑が今日もすごい。

  「納税者には確定申告の証拠書類を何年保存させているか」という質問に、麻生大臣は答えられず。

  小川議員「納税者には5年保存しろ、7年保存しろ、正確に書け。使う側は情報管理が不安で即時廃棄。不届きだ!そんな話は許されるのか!」

  許されるはずがない。 》 Tad
  https://twitter.com/TadTwi2011/status/1230490079333715968

《 歴史に学ぶ

  問「武漢の事柄が原因で辞退したオリンピックはどこ?」
  答「東京オリンピック

  1938年6月、日中戦争において、日本軍は武漢を攻略。7月、戦火拡大を理由に1940年に予定された東京オリンピックを辞退しました。 》 R・グループ  https://twitter.com/dominate_game/status/1230344492932157441

《 乗船されていた方が撮った写真ですが、防御服を着ている人の後ろで防御服無しで廊下を歩いている人が写っています。防御服は感染している場所、 部屋で着用するもので、感染の可能性のある場所ならば背広の人はウイルスを背広に付けて他に巻き散らかしている状態です。 》 soma
  https://twitter.com/somasaiko/status/1230174661222240256

《 岩田健太郎教授「ゾーニングされておらず、悲惨な状態」
  ⇒「しっかりゾーニングしている」と加藤厚労大臣が反論
  ⇒「船内はこんな様子」と橋本厚労副大臣が写真をアップ
  ⇒「うわ、内部告発ですか。これじゃ実効性ないですよ」とリプ殺到
  ⇒橋本副大臣、写真を削除←イマココ 》 盛田隆二
  https://twitter.com/product1954/status/1230371287958077443

《 海外旅行と会食とゴルフだけはまともにこなしてるが。 》

《 無能ではないと閣議決定の悪寒 》