『レヴィナス』四(閑人亭日録)

 熊野純彦レヴィナス 移ろいゆくものへの視線』岩波書店1999年初版、「第一部 所有することのかなたへ」「第4章 裸形の他者」を途中まで読んだ。平易な文章、 だけれど、私の常識を覆されるレヴィナスの視点、思考におろおろ。読む手が止まる。読み流せない。考える。考え込む。ウーム。

《 他者が、〈他者〉だけが、その「他性」がけっして私のうちに回収されない〈他なるもの〉である。つまり形而上学の「運動の終点」となる「卓越した意味で他なるもの 」である。レヴィナスにあって形而上学とは、この「〈他なるもの〉にむかう渇望」なのである。 》 66頁

《 測りえないもの、際限(ペラス)をもたないものを、ひとは所有することができない。いつまでも、あるいはどこまでも〈渇望〉されるにとどまるものを、私は所有 しえない。 》 68頁

《 ここで注目しておきたいのは、細部におけるレヴィナス的な用語そのものではなく、むしろ、引用の全体を支配しているレヴィナス固有のひとつの発想である。それは、 「無限」を「他の人間への私の具体的なありかた」の見さだめ、その関係を、しかも、「隣人にたいする責め」としてとらえる(レヴィナスのものとして、それ自体としては 今日ではよく知られた)発想にほかならない。この〈責め〉は、しかもレヴィナスによれば、〈他者〉にたいする私のがわの、たんに一方的な責めなのである。 》 70頁

《 つまり、この私は、他者とならびたつ地点、両者を等分に見くらべる原点、等質性を裏うちする観点、すなわち量化を可能とする視点には、原理的に立ちえないのである。  》 72-73頁

《 他者とは私との絶対的な差異であることそのものが、〈倫理〉なのだ。 》 74頁

《 他者を無視することは、むろん他者にたいするきわめて「有意」な応答であり、いったん応答したかぎりは以後の〈私〉の対応はすべて有意性の桎梏の内部に囚われ つづける。 》 74頁

《 ──責めの無限性とは、その量的なかぎりなさのことではない。責めが無限であるとは、問いただしがつねに他者からのみ私に到来するという、抹消不能な受動性を 表示することがらであるにすぎない。 》 75頁

《 言語行為の諸事実がおしえているように、たしかに私はことばによって他者にはたらきかけ、他者をうごかすことができる。ただしそれは、ことばがあらかじめ 呼びかけであり、祈りであることによってである。さきに触れておいたように、こうして、ことばによって他者に命令しようとするものこそがかえって、ことばをつうじて 他者にかぎりなく仕えることになるのである。
 それでは、他者によって〈私〉がかたりかけられることばについてはどうか。 》 81-82頁

 ネット、うろうろ。

《 この撮影のとき、やたら涙が出て困っていたのだけど、背景を拡大したら、たわわなスギ花粉に気がついた。そりゃ、泣けるわ。 》 マキエマキ@自撮り熟女  https://twitter.com/makiemaki50/status/1249537910866501633

《 (不動産)在宅率が高くなると借りてる部屋のクレームが増えてるのは事実です。
  今日は「隣の部屋の室外機が微妙にうるさい」というクレームが来たので「お前がうるさいわ!」と受話器を置いてから叫びました。 》 たくや  https://twitter.com/fudousanlove/status/1249631862839898112

《 ‏ドイツのコロナ補助金の例

  ドイツ在住の日本人ピアニストはネット申請で顧客が減ったなどの項目を入れて10分で申請完了、2日後には約60万円が政府から振り込まれた。納税はしていたが 外国人の自分にもこれ程の額を頂ける事に驚いたという。
  あれ、日本はマスク2枚だっけ。
  税金何に使ってるの? 》 なかつ  https://twitter.com/tho9vY5gIpCmPbw/status/1249872862023827456

《 「休業に対して補償を行っている国は世界に例がなく、わが国の支援は世界で最も手厚い」

  「例がなく」と「手厚い」の意味、
  間違って覚えてんじゃね? 》 buu
  https://twitter.com/buu34/status/1249882575763427329

《 楽観的な予測に基づく政策は、予測が外れた時悲惨になるが、最悪な想定に基づく政策は、予測が外れても、前者に比べればそれほど悲惨にはなりません。 今の日本のコロナ対策は、完璧に前者の典型例です。完膚なきまでに敗北した太平洋戦争とよく似ています。 》 池田清彦  https://twitter.com/IkedaKiyohiko/status/1249863532285267968

《 国策標語bot
  一億抜刀 A(エイ)be(ベー)打倒
  (北海道虚報新聞社、令和2年) 》 猟奇の鉄人
  https://twitter.com/kashibaTIM/status/1249594624693268486

《 「はいこく」と平仮名で書く三代目 》