中村雄二郎『精神のフーガ 音楽の相のもとに』小学館2000年2刷、「第十一章 源泉としての音楽│ニーチェ」を読んだ。
《 このように、『悲劇の誕生』におけるニーチェの論法の一つは、造形性を本質とするアポロン的芸術に対して音楽性を本質とするディオニュソス芸術の優位を主張した ことである。しかし、それと結びついていっそうつよく主張されているのは、エウリピデスとその友ソクラテスによるディオニュソス的音楽の追放である。（中略）
しかも、ニーチェによれば、その典型的な形態はオペラであり、オペラ文化とはソクラテス的文化にほかならない。なぜなら、ソクラテス的文化がその意欲と認識を はっきり打ち出したのは、オペラの領域だからである。 》 241頁
《 このように述べてから、ニーチェが希望を託しているのは、ドイツ精神であり、ドイツ音楽である。いわく、「ドイツ精神のディオニュソス的根底から、一つの力が わき上がってきた」。 》 242頁
《 抒情詩も民謡的な音楽も、感情の表現としてきわめて直接的であり、身体性がつよいのは事実である。しかし、だからといって、それらのうちにディオニュソス的な 音楽の典型を求めるのは、いささか粗雑の感を免れない。そしてニーチェが、音楽の本質をなすものとして、リズム（律動）ではなくメロディー（旋律）にどこまでも 固執しているのは、リズムよりもメロディーの方がモチーフや主題をよりわかりやすい仕方で表わすからである。 》 245頁
「第十二章 エートス・ラチオ・調性音楽│マックス・ウェーバー」を読んだ。
《 彼が永年の歩みを通して見出し、すべての出発点としたのは「もともと純粋に感覚に根ざしていると思われがちな芸術たる音楽においても、ほかならぬ音楽においてこそ、 ラチオ（理性）がきわめて重要な役割を演じている」という認識であった。 》 252頁
《 ギリシアにおいてもエートスは、もともとは性格や慣習を意味した。それが音楽用語になったのは、音楽の持つ感覚作用への着目を介してであった。Ｗ・フェッターに よれば、音楽上のエートス論の起源はエジプトや中近東にあったが、それがギリシアの地に移されると、単なる感覚作用力ではなく、教育的、倫理的な作用力を意味する ようになった。 》 268頁
《 ウェーバーのこのような合理的和音つまりは調性音楽についての考察は、彼の社会学における〈合理化〉の概念が、その音楽論を通していっそう鍛えられたものである ことを示している。 》 273頁
以上の引用ではエートス、ラチオ、調性音楽とは何なのかわからないが、私もよくわからない。疲れているのか。
十時間あまり寝てまだ寝たいが、ゴミ出しがあるので起床。一昨日ときょう、別の女性から「痩せたんじゃない？」と聞かれた。体重計はないのでわからないが、 風呂上がりに鏡を見ると、体躯が貧弱になった気がする。先月から片づけに奔走したせいだろう。
友だちに味戸ケイコさんの絵『子どものころ戦争があった』を見てもらう。一瞬静まり、そして感心される。額装もよい、と。私自身味戸さんの代表作に挙げたいくらい。
ネット、うろうろ。
《 スーパーシティ法案について。どうやって住民同意を取るのか？と福島瑞穂議員の質問に、勉強不足でわからない、と政府答弁。どうするのかは白紙のまま 可決成立されてしまった。自公は本当に国会を無効化してしまっている。代議制が自公によって壊されている。 》 Ｔ－Ｔ
https://twitter.com/tcy79/status/1265651954476171264
《 そして、早速gotoキャンペーン
7月下旬になるとコロナ死ぬの？
ワクチンできたり、
特効薬出来んのかしら？
なんか、原発事故の後の食べて応援キャンペーンを思い出しました。食べていい基準値上げといて、ただちに健康に害はないって言ってたな 》 まるmaru https://twitter.com/maru95481942/status/1265631127999377408
《 狂犬病の予防接種3回打って万全の態勢でマレーシアに行ったら、構ってもいないネコにいきなり咬まれ、すぐに50km離れた病院に行ったけどワクチンはなく、 翌朝もっと大きい病院に行ったら狂犬病外来は午後からだと言われ、結局そのまま帰国することにして、成田到着してすぐに検疫で申告したら（続） 》 Natchan
https://twitter.com/yoshitriton/status/1263804790078750721
《 Twitterをしている作家の全集が刊行されたら、ツイートは収録されるのだろうか。 》 本ノ猪 https://twitter.com/honnoinosisi555/status/1265290130606026753
