『ウスバカ談義』(閑人亭日録)

 積読本から和田誠の装丁が秀逸な梅崎春生『ウスバカ談義』番町書房1974年初版を抜き、読んだ。1952年から1965年に亘って雑誌に発表された十一篇を収録。九編が初収録。 戦後の市井の人たちの生態が面白おかしく活写されている。と書けば、書評の感じか。最後の一篇、1952年の短篇以外の十篇は、著者の腰の低い姿勢につられてすいすいと 読んでしまう。軽い読み物という体裁だが、こうはなかなか書けなない。さりげない隠し技が効いている。臭くない文章だ。臭い題材はあるが、臭くない。随筆、 エッセイと言われる雑文の類には、最初の一冊は軽快で面白いが、数冊目では書き手の癖が鼻についてきて買うのを止めることがけっこうある。この本を一篇を除いて雑文と したのは、随筆、エッセイのどことなく高尚な気がなく、哄笑、苦笑を誘う気があるから。
 梅崎春生は1965年に50歳で亡くなっている。没後九年、雑誌発表のまま埋もれていた九作を発掘、まとめた編者はえらい。旺文社文庫になっている。文庫にした編者も 只者ではないな。しかし、苦い味の短篇「Sの背中」をなぜわざわざ最後に再録したのか。いい出来とは思えぬが。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%85%E5%B4%8E%E6%98%A5%E7%94%9F
 雨が止んだ午後、お散歩へ。最近開店した飲食店三軒を見に行く。新築からリノベーションまで様々。どの店も昼過ぎはお休み。あれれ。予約制でお値段お高いわ。 私には縁がないわ。それにしてもお高いコース料理の小さな店がこの時期によくできるなあ。

 ネット、うろうろ。

《 冬の大井川で徒渉しをするために流量と歴史を調べたことがあるけど、かつて取水しまくって枯れてしまったけど色々あって水が多少戻ってきたって感じなんだよね。 そこでまた水が減りますってのはそら拒否られるわ。かつての国の無計画な開発のツケですな。 》 階段巡りツイッター
https://twitter.com/kaidanmeguri/status/1276778547839766528

《 なんどでも言おう。東京五輪を中止しても、I O Cへの違約金なんて発生しない。なぜなら、そんな規約は存在しないから。だからいま五輪を中止すれば、 数千億円の税金を節約でき、国民のために使うことができる。コロナある限り、インバウンドなんてあり得ないんだから、五輪は即刻中止すべし。 》 本間 龍
https://twitter.com/desler/status/1276562051872124930

《 小池知事のこだわる「様々な事情で犠牲になった」との表現に、何がなんでも日本人による朝鮮人虐殺があった事実を取り上げたくない、 その非常に強い意志が読み取れる。

  「そして、何でしたかしら?」ですからね。この件を切って捨てても、票には影響しないと舐めている。都民は良識を示して欲しい。 》 吉方べき
https://twitter.com/tabisaki/status/1276912577591652357

《 文展系にしろ院展系にしろ、公募展には当初から構造的な欠陥があり、しばしば「誰でも知っている問題」を外に暴露されて炎上する性質を持つ。 そこで出世することは、構造上、作品の歴史的または批評的な価値と一切関係がないので、それ系の教授には、ならばせめて威張りたいという精神だけが残りがち。 》  松下哲也
https://twitter.com/pinetree1981/status/1276754715624136706

《 今回の件で美連協は「利用されているだけ」という同情の声も聞かれたが、それでも企画者として名前を出しているのだから批判の対象となりうる。

  加えてその背景にある、美連協は読売と一心同体(事務局は読売本社内)という構造に問題はないのか、問い直すことも必要では。 》 橋爪勇介|美術手帖
https://twitter.com/hashizume_y/status/1277069271915327489

《 演奏ができる電卓から鳴る音が、よく駅メロディーに似てるとコメントをいただくので、電卓で演奏してみました!

  『関東に住んでる人や住んだ事がある人は、1つは絶対に聴いたことのある鉄道の駅メロディ集です』

  ※電卓の台数は曲によって変わります。 》 あたりめ
https://twitter.com/atarimae_400/status/1276893204160237568