『今晩は荒模様』(閑人亭日録)

 昨晩からの風雨は強くなったり弱まったり、台風並み。そのせいか、十二時間余寝て十時半過ぎに起床。もう起きなきゃしょうがない。雨がちょっと止まったので外に出て 新聞を取りだす。
 昨夜は荒れ模様のせいで何度も目が覚めた。午後思い立って白石かずこ詩集『今晩は荒模様』(現代詩文庫28『 白石かずこ詩集』思潮社1972年5刷収録)を読んだ。 すらすら流れるように、音楽に身を任せるように一気に読了。オツムも身体も半覚醒なのに。こういう読書もあるんだ。

《  どうしてそんなに神に逢いたいのかしら
   その男はどうして神なの どうして
   タエコはどうしてを十ぺんくらい
   つづけてくれるが
   どうしてを十ぺんつづけても
   物語はマイナーの音をますばかりで ただ
   コルトレーンのように 吹きつづけるだけ
   だろう  》 「この海(the sea)」より

 タエコは富岡多恵子。彼女の本も読みたいと思って幾星霜。

《  いま
   神に おき忘れられた男根が
   歩いてくる こちらの方へ
   それは 若く陽気で
   巧まない自信に満ちている ので
   かえって 老練な微笑の影に似る  》 「男根(Penis)」より

 草間彌生の作品を連想。多分この詩のほうが早い。
 未刊詩篇「I can't stand my self. (When you touch me.)」結び。

《  熱い アメリカの女 ブラックは
   白い男にむかって いうのだ
   I can't stand my self
   (When you touch me)
   おまえさんが さわったら
   じっと 立ってなんかいないからネ
   それは 暴動だ
   わたしの中に たえてあれ、暴動が
   じっと たってなどいないからね  》

《 大学の入学の夜は、西部劇にでてくる風な小屋のパーティにいた。(中略)坂口安吾が、昨日、キチガイ病院からでてきたといい、梅崎春生が「かずこさん、ぼく、 かけない」といってメソメソし、それをわたしが叱ると横にフランケンシュタインみたいに薄気味悪い男がいて、飛行船の話をした人は稲垣足穂であった。 》 「自伝 白石かずこのアルバム1・2・3」 134頁

 雨の一休止を見て買いものへ。カボチャが半額。昨日バーゲンだったけど、雨で客足は・・・と思ったが、正解。掃除機をかけ、カボチャをガスコンロから降ろすと豪雨。 豪快な雨脚だ。

 ネット、うろうろ。

《 エルヴィスは、ミドル・ネームが「LOVE」と言うお母さんのグラディスが偉かった。貧しい黒人居住地域の真向かいに住んでいたので、 幼いエルヴィスには相手が黒人でも、お年寄りには必ず敬語で、サーやマムをつけて挨拶をさせたと言われています。 》 湯川れい子
https://twitter.com/yukawareiko/status/1277969862296363009

《 いつも惣菜は早めになくなるお肉屋さんに今日は珍しくとんかつが最後まで残ってるなーと思ったら「お!そのとんかつあんたが来るの待ってたんだねぇ」と 言われ買うことに。そういう売り文句めっちゃ弱い… 》 階段巡りツイッター
https://twitter.com/kaidanmeguri/status/1277930924378738688

《 ところでさぁ、
  ユースビオってその後どうなったんだっけ?
  結局、何でも無かったの? 》 折り鶴
https://twitter.com/ookatitibukai/status/1277285375908605954