『沈黙の日本美』(閑人亭日録)

 吉村貞司『吉村貞司著作集 弐 沈黙の日本美』泰流社1980年初版を少し読んだ。「序章──日本にとって美とは何か」。

《 江戸時代とはかかる個性的な時代であった。芸道はそれぞれに数多くの流派を生み出したが、それは個性によって新しい芸術を確立するにあった。流派の数がふえる ことは芸道の繁栄であり、その繁栄は才能ある人たちが生きがいと野心とを賭けて、次々に新風を生み、しばらくの油断もできない状況にあったことを物語っている。 》  15頁

《 ところが西洋から学んだいわゆる芸術を、もし西洋の目から眺めるならば、模倣にたくみなだけで、エマニュエル・ルルーに従えば、独創性の欠如した〈平凡さ〉から 一歩も出ることのない〈にせものの芸術〉のみをよろこぶ奇妙な民族性だけが目立つにちがいない。 》 16頁

 続く「いけ花──自然と表現」を読んだ。いけ花はほとんど知らない。へえ~の連続。結び近くから。

《 名義抄は風流をオモシロシとした。オモシロシを作り出すことが風流であり、そこに芸術があり、芸能があった。こう見て来ると、私たちははじめて芸の世界の広い 広場に出たことになる。芸術が孤独な閉鎖的な空間にとじこめられたのは、二十世紀の一つの病状であった。芸術とはコミュニケートでなければなたないために、作者の 感動も第三者に伝えるのを成立の必然の条件とする。芸とは感激にまで、〈花〉〈面白〉を実現できるまでに技術的にも自己を鍛えることであった。 》 82-83頁

《 西洋にも、中国にも、いけ花がない、それは花をいけることを、文学や芸術と同じ精神的なはたらきにまで高めた人がいなかったからである。 》 84頁

 午後、源兵衛川逍遥。水の苑緑地の地面には茸、茸。薄赤~白、白、薄茶、茶と様々な色合いと大きさと形。見慣れてくるとわっさわっさと見つかる。でも、見るだけ。 ちょこっと触れるだけ。年毎に種類が変わる。先年の赤一色、青一色の茸は見当たらない。面白いものだ。
 翡翠(かわせみ)が上流へ飛翔してゆく。きれい。

 ネット、うろうろ。

《 今日18日(金)は富士山周辺に大きなつるし雲が現れています。前線の南下により、上空3000m付近では30m/s近い南西の風が吹いているためです。 》 ウェザーニュース
https://twitter.com/wni_jp/status/1306718784573509632

《 女に説教したがる男、災害時にパニックを起こすエリート、「徒歩」の歴史…幅広いテーマに切り込む作家、レベッカ・ソルニットの魅力/渡辺由佳里 》FINDERS
https://finders.me/articles.php?id=2278&p=1

《 ステレオタイプの常識の中だけで生きていて、その価値観を人に押し付けて、正義を振りかざす人たちが嫌だ。でもその中にいる方が生きやすい社会。 》  マキエマキ@自撮り熟女
https://twitter.com/makiemaki50/status/1306815635985367040

《 「功労功績」があったとされる人しか参加出来ない筈の「桜を見る会」に、首相枠とされる区分「60」で招待されたジャパンライフ山口元会長が詐欺容疑で逮捕。 戦後最悪の消費者被害を出すにあたり、招待状を利用したのも既に発覚している。公費で詐欺を後押ししたようなものだ。 》 異邦人
https://twitter.com/Narodovlastiye/status/1306725423699488768

《 首相と政商。韻が踏めそうだが、言いにくい。 》 ささきりょう
https://twitter.com/ssk_ryo/status/1306782563499941889

《 菅さんは復帰させた上川陽子法相を使い、定年延長の検察庁法改正案の「再提出検討」をさせるんだ。執念を感じるね。思い出すなあ赤坂自民亭を。 オウム7人の死刑執行命令書に署名し、翌朝に執行を控え、西日本に豪雨災害が迫り来る晩、この法相は宴会に参加してたんだ。総理の指示なら何だってやるさ。 》  立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1306804579665768448

《 図書館もそうだし美術館や博物館も同じだけど、そういう施設を不安定な待遇の非正規職員だらけにして何も改善してこなかった21世紀の日本人の行いは、 未来人によって、たとえばインパール作戦とか沖縄戦の特攻並に批判され反省されるよ。僕はそう確信しています。 》 松下哲也
https://twitter.com/pinetree1981/status/1306559750570520576

《 KADOKAWA新本社、『正解するカド』みたいになってるんだけど……。
  仕事をするために、担当編集さんたちと一緒に来たのに、皆、初めてだからオフィスのある5階に辿りつけないんだけど。 》 綾崎隼@盤上に君はもういない
https://twitter.com/Syun_Ayasaki/status/1306784954219724800