『日本文化の核心』(閑人亭日録)

 松岡正剛『日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く』講談社現代新書2020年5刷を少し読んだ。「はじめに」から。

《 日本文化はハイコンテキストで、一見わかりにくいと見える文脈や表現にこそ真骨頂があるのです。
  わかりやすさを求めればいいというものではありません。空海の書、定家の和歌、道元の禅、世阿弥の能、長次郎の茶碗、芭蕉俳諧近松人形浄瑠璃、応挙の絵、 宣長国学、鴎外の小説、劉生の少女像に何か感じるものがあるというなら、わかりやすくしようなどとは思わないことです。 》 6頁

《 日本文化の正体は必ずや、「変化するもの」にあります。神や仏にあるわけでも、和歌や国学にあるわけでもありません。神や仏が、和歌や国学が、常磐津や歌舞伎が、 日本画昭和歌謡が、セーラー服やアニメが「変化するところ」に、日本文化の正体があらわれるのです。それはたいてい「おもかげ」や「うつろい」を通してやってくる。 これがジャパン・スタイルです。 》 7頁

《 日本は一途で多様な文化をつくってきました。しかし、何が一途なのか、どこが多様なのかを見究める必要があります。 》 8頁

 「第一講 柱を立てる  古代日本の共同体の原点「柱の文化」から話を始めよう。」を読んだ。

《やはり民俗学者であった谷川健一に『常世論』(講談社学術文庫)があります。日本人の原郷としての常世をマザーカントリーとみなした名文です。ぜひよまれることを 奨めます。 》 30頁

 本棚から谷川健一常世論──日本人の魂のゆくえ』平凡社選書1983年初版を抜く。次はこの本か。
 「第二講 和漢の境をまたぐ  「中国語のリミックス」で日本文化が花開いた」を読んだ。
 「第三講 イノリとミノリ  日本人にとって大切な「コメ信仰」をめぐる。」を読んだ。
 どの講もすいすい読め、かつ、ほう、そうか、と唸る。え~っと反論しようにも知識の手札の持ち合わせが無い。ここはひとまず拝聴。
 午後、日本大学の教員、学生十人ほどを源兵衛川などへ案内。時間に余裕があるので、めぼしいところで川に入り、まったりする。ゆっくりと歩いてまわり三時間半ほど。 十分楽しまれたようで、やれやれ。帰宅するとさすがに疲れ~。

 ネット、うろうろ。

《 2010年7月7日に"OriHime"というロボットが生まれて10年。10分で振り返る10年の軌跡|吉藤オリィ 》 note
https://note.com/ory/n/na832b5000573

《 最近急に大手不動産会社が「やっぱりオフィスに出社して人と会って仕事するのは素敵な事ですよね」みたいなCMを打つよになったのを見て、 ああ大きな所もエライ事になってはるんやなと。 》 サライネス 自称漫画家 よう知らんけど多分。
https://twitter.com/SAARA_INES/status/1307519373662285825

《 「近年では「許すまじ」という言葉は「マジで許す」という意味に捉える人が多いので用いる場合には注意が必要です」 》 クールなびじゅつかん館長
https://twitter.com/TheCoolMuseum/status/1307210823870287873

《 小説を書くというのは、世界認識全体のマッサージなんだと思う。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1307498190271213570

《 「菅さんは生ゴミのバケツの蓋」と、相変わらず田中眞紀子さんは小気味いい。「バケツの中は森友とかその他いっぱい。安倍さんのお家から出る生ゴミその蓋」そう、 生ゴミだから蓋がないことには臭くてたまらないんだ。菅さんはきっとモリカケサクラに蓋をする。田中眞紀子さんはそう言ってるんだね。 》 立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1307529577892179968

《 草w 》 じょんぶる
https://twitter.com/John__Bullshit/status/1307101372991655938