『社会的なものを組み直す』一(閑人亭日録)

 ブリュノ・ラトゥール『社会的なものを組み直す  アクターネットワーク理論入門』法政大学出版局2019年初版、「序章──連関をたどる努めに立ち帰るには」を 読んだ。

《 本書のねらいは、社会的なものを素材や領域の一種と見なせない理由を示すことにあり、さらには、他の何かしらの事態に対して「社会的説明」を行なおうとすることに 異を唱えることにある。 》 8頁

《 私は、自然という「組み立て/組み合わせ(アセンブリッジ)」に関する幅広い研究を行ってきた結果、社会という傘の下で「組み合わさる(アセンブルド)」ものの 正確な内容をもっと徹底的に調べることが必要であると考えるようになった。 》 8頁

《 ほとんどの社会学者は均質的なものを「社会的」と呼ぼうとするだろうが、同じ語を用いて、異種多様な要素同士のつながりを指し示すこともできるだろう。 》 15頁

《 第二のアプローチからすれば、第一のアプローチを信奉する者は、説明すべき対象を説明そのものと混同してしまった。第一のアプローチでは、社会をはじめとする 社会的なまとまりが出発点にされていてが、実際には、そこを終着点にすべきである。 》 20頁

《 わかりやすくするために、第一のアプローチを「社会的なもの(ザ・ソーシャル)の社会学」と呼び、第二のアプローチを「連関(アソシエーション)の社会学」と 呼ぶことにしたい(「連関学(アソシオロジー)」という言葉が使えればよいのだが)。 》 21頁

《 本書の狙いは、集約度の高い提示を行うことではなく、体系性の高い提示を行うことに絞られている。 》 24頁

 わくわくする。

 七十通ほどの年賀状を整理。美術評論の椹木野衣氏ともう一通が切手シートに当たる。交換。

 ネット、うろうろ。

《 絵画には、絵と、美術と、芸術の3つがあって、安野光雅氏の仕事は「絵」であったと捉えています。ご冥福をお祈りします。 》 布施英利
https://twitter.com/fusehideto/status/1350585556720254978

《 昨日汽水空港で話したことですけれど、「専門領域をどこまでも深くきわめる」知的活動と「一見無関係に見えるものの間に思いがけない相同性を発見する」 知的活動は集団の知的パフォーマンスを向上させるためには両方とも必要だと思います。でも、後の方の知的活動は「学知」とはみなされていない。 》 内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/1350950967370534913

《 橋本治さんや大瀧詠一さんは「異領域の出来事の間の隠れた相同性」を発見する天才でした。今だと町山智浩さんや小田嶋隆さんがそうだと思います。 でも、このタイプの知性はアカデミアには棲息することができない。面白い人にとってはものすごくわくわくする知見を語るのだけれど、査定不能だから。 》 内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/1350952196628770817

《 ”検査はやればやるほどいいと私も思います...国家体制が違うから、中国のように強制して一斉に行うことはできない”

  我が国は、広告費と電通さんを使って「検査しようキャンペーン」をうてば、全員がこぞって検査したくなるような従順な国民性であることを、 政府が一番よくご存じではないですか。 》 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1350859971144028162

《 自分に嫌な思いをさせた相手のことを許してやれなどと言う人は、よほど平和に生きてきた人なのだろうか。人の事情を鑑みることもなく無責任に、気にするな、 忘れろと言えるような人間になれたらさぞ幸せでしょうね。 》 マキエマキ@自撮り熟女
https://twitter.com/makiemaki50/status/1351032742205648903

《 我が家で1番身体能力が高いのは間違いなくこの子です 》 myao
https://twitter.com/chatoranomyao/status/1351111895269453824