『社会的なものを組み直す』五(閑人亭日録)

 ブリュノ・ラトゥール『社会的なものを組み直す  アクターネットワーク理論入門』法政大学出版局2019年初版、「第 I 部 第四の不確実性の発生源── 〈厳然たる事実〉対〈議論を呼ぶ事実〉」を読んだ。

《 ようやく、「アクター-ネットワーク-理論」と呼ばれるもの、もっと正確には「翻訳の社会学」の生誕の地にたどりついた──残念ながら、翻訳の社会学というラベルは 英語でもフランス語でも採用されていない。 》 199頁

《 ここで、社会的なものは、説明をもたらすものではなく、説明されるべきものであるという奇異な考えが得られた。そして、私たちは揃ってこう考え始めたのである ──数々の媒介子を記述できるならば、「背後に」ある社会はもはや必要なくなるであろう、と。 》 203頁

《 社会的なものと自然なものを同時に解体するためには、社会を用いた「説明」からモノや物事を解放すべきであるのとまったく同じように、「自然」なるものを用いた 還元から〈厳然たる事実〉を自由にする必要がある。 》 205頁

《 ANTの関心は、社会的なものの檻から人間アクターを解放することにあるだけではなく、第一の経験論が〈厳然たる事実〉に与える狭い監房から逃れる機会を自然のモノに与えることにもある。 》 215頁

《 〈厳然たる事実〉ではなく、〈議論を呼ぶ事実〉とここで呼ぶものを導入することで、議論の方向は一変し始める。 》 216頁

《 第四の不確定性に対する解法は、いま一度、不確定性を糧にする方法を学ぶことであって、世界に備わるものがどのように見えるのかを前もって決めてしまうことでは ない。 》 218

《 ここに倫理的、科学的、政治的に見て重要な点がある。つまり、〈厳然たる事実〉からなる単数形の世界から、〈議論を呼ぶ事実〉からなる複数形の世界に移行する、 つまりは、科学から活動中の科学(サイエンス・イン・アクション)に移行する場合には、「同一の」自然に対する複数の「象徴的」表象に付きものの実在性への無頓着 にも、「自然」の概念による早すぎる単一化にも甘んじるわけにはいかなくなるのだ。 》 220頁

《 (165)これは、ポスモダニズムとANTを分けるものでもある。前者は、自らの務めが、「大きな物語」によって過度に単一化した世界に複数性を付け加えることであると考えているのに対して、後者は、複数性が、物事を解釈する人間の特性ではなく、物事の特性であると考える。 》 221頁

 熱気ある論述にわくわく。

 昼前、源兵衛川中流、三石神社横の茶碗のカケラ、ガラス片を拾う。重くなって終了。川に入ってみると、小さな破片がゴロゴロ見つかる。高所からは見えない。一汗。

ネット、うろうろ。

《 マイナス51°Cになったカザフスタン、動物達がそのまま凍りついてしまった 》 ロアネア@最多情報源バズニュース
https://twitter.com/roaneatan/status/1352245492923592707

《 ツイッター開いたら、
  菅答弁は「スカスカ答弁」ってのが目に入って

  それから、子連れ狼
  「シトシトピッチャン♪シトピッチャン」のメロディーで

  「スカスカ答弁、スカ答弁」が頭ン中リフレインしてる 》 buu
https://twitter.com/buu34/status/1352432528796209153

《 枝野「GoTo予算をコロナ対策に組み替えるべき」
  菅「必要ない」
  枝野「雇用調整助成金の期限を6月末まで延長すべき」
  菅「3月以後はその時に判断」
  枝野「五輪、万が一に備えたプランBは?」
  菅「引き続き準備」

  これで「野党は批判だけ、与党の方がマシ」て国会見てないだろ 》 Sonota
https://twitter.com/yuandundun/status/1352126576670826499

《 夏の五輪開催は無理。
  1、ワクチンによる集団免疫が間に合わない。
  2、感染状況などで格差がありフェアな大会にならない。
  3、医療従事者が暑さ対策だけでも5000人必要、コロナ対策を含めればその2~3倍が必要に。
  私が指摘した3つの点に、首相は何一つ答えられないままに、開催に固執。 》 志位和夫
https://twitter.com/shiikazuo/status/1352171966757654530

《 「中国と印度の4000年の歴史」
  をたった1分間で学べる動画。 》 180上海_建築旅
https://twitter.com/180shanghai/status/1351827565577531392