『水底の女』(閑人亭日録)

 谷川渥『文豪たちの西洋美術』河出書房新社2020年初版、第一番は「夏目漱石のミレー」。『草枕1906年で言及されているジョン・エヴァレット・ミレーの代表作 『オフィーリア』(1851-1852年)。評言の結び。

《 温泉で湯煙(ゆけむり)の向こうにその姿を目撃するようになる御那美(おなみ)さんこそ、漱石にとって「水の女」にほかならなかった。「頸筋(くびすじ)軽く (かろく)内輪に、双方から責めて、苦もなく肩の方へなだれおちた線が、豊かに、丸く折れて、流るる末は五本の指と分かれるのであろう」で始まるその裸体描写、 あたかも西洋の裸体画あるいは裸体像の精彩な描写のような一節は、日本近代文学のなかで例外的とも言うべき特筆すべき箇所である。 》 8頁下段

 この箇所から昨日ふれた画家、尾方月耕『花菖蒲』や鏑木清方『いで湯の夕べ』を連想。
 http://web.thn.jp/kbi/kutiee.htm

 ここからアンソロジー島尾敏雄監修『イメージの文学誌 水底の女』北宋社1978年初版へ入ろうと思ったけど、奥行きが深すぎて手に負えんわあ。退却。
 それにしても、上記の絵『オフィーリア』1852年を画家(1829-1896)が描いた歳は二十歳そこそこ。早熟の才か。

 一昨日の篠田昌已の記事でウィキにリンクしたけど、「影響」の項を見落としていた。以下引用。

《 アルバム『東京チンドンVol.1』の発表により、現在チンドン楽団で活動している若い楽士の中には、ジャズやポップミュージックから転向した人物が多い。 2005年に『笑う門にはチンドン屋』を著したアダチ宣伝社の安達ひでやもその1人でその著書によれば、年に一度行われるチンドンの全国大会である 「全日本チンドンコンクール」などで、篠田の作曲による「コンサルタント・マーチ」が新しいスタンダードナンバーとして演奏されているという。なお同曲は コンポステラのライブ・アルバム『歩く人』に収録されている。またシカラムータ大熊ワタル大熊亘)も篠田の影響によってチンドン楽士になっている。 》
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%A0%E7%94%B0%E6%98%8C%E5%B7%B2

 安達ひでや『笑う門にはチンドン屋石風社2005年初版、CD、アダチ宣伝社『楽しいチンドン・むかしのうた』キングレコード2002年録音、どちらも愉しい。 福岡へ行ってみたいが、九州は未踏の地。
 http://www7b.biglobe.ne.jp/~adasen/

 CD『歩く人』をネット注文、送金。やれやれ。

 昼過ぎ、源兵衛川中流、三石神社脇の茶碗のカケラ、ガラス片を拾う。やや重い。帰宅。汗。
 汗を拭いているところへグラウンドワーク三島から電話。
 「インフラメンテナンス大賞優秀賞(源兵衛川)の盾が届いたけど、自宅へ持っていく?」
 「いや、みんなの努力だから事務所に置いておいて」

 ネット、うろうろ。

《 ラブホテルの居抜きのリサイクルショップ(長野県) 》 VIDEOTAPEMUSIC
https://twitter.com/VIDEOTAPEMUSIC/status/1355708615588409346

《 ラトゥールは対象世界の外在を素朴に前提するout-therenessを否定し、科学の対象の社会的構築説をも否定する非還元主義とか言うが、「身を捨て、世を捨て、 こころを捨てる」ところにこそ、こころも自然もあると考えていた中世の日本人の感覚の方が、同じことを言ってるがはるかに洗練されている。 》 清水高志
https://twitter.com/omnivalence/status/1355858162386165761

《 ANTをその非還元や両睨みの否定の論脈を活かしつつ内面化すると、それこそがまさに人文学的なるものや芸術の発生の機序を明らかにする。 》 清水高志
https://twitter.com/omnivalence/status/1355859026211270661

《 現代アート集団「カオス*ラウンジ」をセクハラと退職強要で提訴。「アート業界のホモソーシャル性、変わるべき」 》 BUSINESS INSIDER
https://www.businessinsider.jp/post-228812?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter&utm_campaign=f8fc79ec0530b37e35ebf275dddd9c10

《 安倍前首相インタビュー後編。「18年のシンガポール会談では1956年の日ソ共同宣言を基礎に交渉を加速させることで合意。 いよいよ中身について交渉を進められるか、 というところまでは来ましたが、そこからは思うように進みませんでした」
  前も書いたが、中身の話を結局していなかったとすれば驚き。 》 Akiyoshi Komaki 駒木明義
https://twitter.com/akomaki/status/1356046304842018816

《 安倍前首相は国会でも繰り返し「北方領土の問題については、これまで22回にわたりプーチン大統領と首脳会談を行い、2人だけで相当突っ込んだ議論をしてきました」 という趣旨を答弁している(これは2018年10月29日の衆院本会議)。中身に触れない「2人だけで相当突っ込んだ議論」とは? 》 Akiyoshi Komaki 駒木明義
https://twitter.com/akomaki/status/1356047473957949442

《 しかし今考えてみると行政改革前の「貧しい人から学費は取らず奨学金も返済免除、逆進性のある消費税は取らず所得税累進課税、比較的重い法人税」という 経済財政体制がいかにまともだったかということだよね。自民党政権の基盤に負担を押し付けてある意味反自民勢力の養成に金を配ってたわけだから。 》  kous37(Kosuke Hotta)
https://twitter.com/kous37/status/1355781173662740484

《 これって焼夷弾の知識もないままに応急消火義務を負わされた都市部の住民と同じだよ。本来なら逃げていれば助かったかも知れないものを 無理な消火活動なんかしていたために多数の犠牲が出たっていうのと同じじゃん。

  どうやら戦争末期に突入したようだな。 》 Hironobu SUZUKI
https://twitter.com/HironobuSUZUKI/status/1355875129738231812

《 「銀座クラブ」って院内会派でもつくれば? 》 masanorinaito
https://twitter.com/masanorinaito/status/1356112254316408832