『性の歴史 III 自己への配慮』一(閑人亭日録)

 ミシェル・フーコー『性の歴史 III 自己への配慮』新潮社1987年初版、「第一章 自分の快楽を夢に見ること」を読んだ。

《 アルテミドロスの『夢を解く鍵』は、古代に豊富にあった文献、つまり夢判断の文献のうち、完全な形で今日残っている唯一のテクストである。 》 10頁

《 法にかなう夢の最後の集まりは、手淫にかんしている。それらの夢は隷属状態の主題ときわめて密接に結びついている。それは自分自身にたいして行なう奉仕で(その 場合に手は、主人たる男根の要求に服従する召使のようなもの)だからであり、奴隷を鞭打つために「柱に結びつける」という意味の語は、同じく、勃起しはじめる、という 意味でもあるからである。 》 30頁

《 実際、思い出す必要があるのは、夢解釈は単なる私的な好奇心の問題だとは考えられていない点である。自分の生活を管理して、やがて生じる出来事に備えるために、 それは有益な仕事なのだ。 》 38頁

《 アルテミドロスが自分の研究する夢にたえず提起する問題とは、まさしく、誰が誰に挿入するかを知ることなのである。 》 40頁

《 夢のなかの性的関係を規定する《覚醒時の》社会関係への、これは適合なのである。 》 42頁

《 性にかんする夢は、挿入と受動性との、快楽と消費との、ささやかかな劇作術のなかで、運命によってあらかじめ定められてきたような主体の存在様式を伝える。 》  44頁

 朝、源兵衛川中流部、水の苑緑地の土手に生えたバショウなどを駆除。球根状の根にてこずる。土のう袋にぎゅう詰めにする。帰宅。汗~。コーヒーが旨い。

 ネット、うろうろ。

《 火事で燃える家の中に飛び込み子猫を救出した犬https://karapaia.com/archives/52299268.html
ウクライナの防衛企業で起きた爆発事故の余波で多くの住宅が火事に。ある一家では家族を避難させ、犬も自由にさせたが猫が見つけることができぬまま外へ避難。 しかし犬は燃える家の中へ飛び込み猫をくわえて出てきたそう。 》 ヤギの人(マスク)
https://twitter.com/yusai00/status/1363060012168278016

《 「悪い場所」が抱える可能性を見つめ直す。山本浩貴評「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989-2019」 》 美術手帖
https://bijutsutecho.com/magazine/review/23490

《 この世のコツはだいたいわかり始めたつもりなんだ。「違和感は手放さないこと」。50年、100年、さらに…人類史は流動し続ける。 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1363160324036173825

《 >チェルノブイリに学んで石棺にするしかないですね。

  それについては、togetter
  「東電福島第一原発を石棺にできるか?(4/19/2019)」
  をご覧ください。makitaさん(@BB45_Colorado)、原田さん(@harada_hirofumi)が、意見を下さり「水が多すぎて無理」という結論を得ました。
  https://togetter.com/li/1339562 》 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1363122696599396354

《 そりゃ「安全安心に開催すると、そこまで決意してるのか、有難いね」と他国の首脳が頷きあうのは当然では 》 buu
https://twitter.com/buu34/status/1363158842020818958

《 本が棚に入りきらないからといって足元に山積みにしていると、家にある本をうっかりまた買ってしまう事故が増えるので本は全部背表紙が見えるかたちで 本棚に入れたい(2万円する本をうっかりダブらせてしまった…)。 》 松下哲也
https://twitter.com/pinetree1981/status/1363296900682706952

《 本を書く仕事のいいところは、私の肉体が滅んでも、私の精神の痕跡がそこに残ることだ。

  したがって、私が死んでもお墓はいらない、私に会いたければ、私の本を開いてくれれば良い。私はいつでもそこにいる。 》 烏賀陽 弘道
https://twitter.com/hirougaya/status/1363070423622033413