『 性の歴史 IV 肉の告白 』三(閑人亭日録)

 昨日圧倒されたミシェル・フーコーフレデリック・グロ編)『性の歴史 IV 肉の告白』新潮社2020年初版、「第一章 新たな経験の形成」から少し抜き書き。

《 「あなた方の一人ひとりが赦しを得るために洗礼を受けるようにしなさい。」洗礼は、二世紀まで、「過ちの赦免を保証することができる唯一の教会的行為である。 》  81頁

《 要するに、人がまだキリスト教徒ではないときに洗礼によって得ることのできる救済を、洗礼の後に再び転落してしまったキリスト教徒に許すことができるのは、 悔い改めだけであるということだ。 》 120頁

《 洗礼と同様、悔い改めは一度限りのものである。 》 120頁

《 悔い改めは洗礼よりも厳格なものなのだ。 》 122頁

《 聖者とは、自分で「自分を指導する」者のことではなく、神によって指導されるままになる者のことなのである。 》 167頁

 ミシェル・フーコーフレデリック・グロ編)『性の歴史 IV 肉の告白』新潮社2020年初版、「第二章 処女・童貞であること」を読んだ。

《 四世紀において、処女・童貞を扱ったテクストが数多くあったことは、よく知られている。 》 207頁

《 このように多数のテクストがあるからといって、性的関係の完全かつ決定的な回避の命令ないし実践がこの時代に出現したというわけではない。 》 207-208頁

《 貞潔というテーマは、このように、そのテーマを神の観想という目標と認識の任務とに同時に結びつける心の清らかさの原則と、誘惑という観念を通してそのテーマを 魂の秘密のなかに他者を解読することの要請に結びつける霊的闘いの原則とのあいだにあるものとして、その枠組みを与えられているのである。 》 308頁

《 性倫理の主体化、自己自身の真理への際限のない産出、他者との闘いおよび依存の関係の争点化は、したがって、一つの総体の一部を成している。それらの要素は、 紀元最初の数世紀のキリスト教のなかで徐々に練り上げられたものではあるが、しかし、修道生活のなかで発達した自己のテクノロジーによって、結び合わされ、変形され、 体系化されたのである。 》 324頁

 この章もまた密度がじつに濃く、複雑で、書き留めたい箇所がやったら長く、省いた。

 ネット、うろうろ。

《 皆様の期待に応えてスギを倒すとこうなります 》 麹@今だけ勉強垢
https://twitter.com/oryzae1824/status/1366592257621561347

《 昼間っからガールズバーが開いてて、夜はみんな慌てて午後8時までに酒飲みほして混んだ電車に駆け込んで、そんな自粛でもやらないよりはましで、 且つそれが日本の限界なら、首都圏、このままサマータイムに移行すれば良いんじゃないか? 》 津原泰水
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1366770046538719238

《 というか、マンガは中世の絵巻物を起源とする日本固有の伝統であるという俗説が言説史、受容史の観点から検証され、批判され、ナンセンスだということに なっているにもかかわらず、いまだまことしやかに流布していることに「歴史のロマン」の害を感じなくもないです。 》 松下哲也
https://twitter.com/pinetree1981/status/1366917167246008322

《 芸術作品同士の影響関係をいう時には、その関係というのが(芸術)形式、様式、主題、モチーフ、メディア、技法、理論、教育、人的交流のどれにあたるのか はっきりしようねといつも思っています。 》 松下哲也
https://twitter.com/pinetree1981/status/1366921675585982466

《 接待広報官をとどめることは女性重用のポーズだった。入院、辞職を易々と受け入れたのがそれを物語る。早くに辞めさせ、ほとぼりが冷めた頃に復活させる手法を 取らなかった。判断ミスに気づいてからはまるで切って棄てたように見え、菅さんの酷薄さが浮き彫りになった。もう官僚はついてこないだろう。 》 立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1366595988081676295

《 政権交代を願うのは、

  腐敗してて許せないからって感情が強いのも確かだけど、

  政権に能力がないことが日々露わになってきてて、
  もう恐ろしい。

  腐敗→能力低下 は、つながってる事なんだろうけどさ 》 buu
https://twitter.com/buu34/status/1366910242395578368