『哲学漫想』二(閑人亭日録)

 山崎正和『哲学漫想』中央公論社2021年初版、「哲学漫想2 ショーペンハウアーの冒険と逡巡──『意志と表象としての世界』精読」を読んだ。

《 そう思ってショーペンハウアーの発言を虚心に読めば、彼はここで実在する主観、能動的にものを思う主観などどこにもないと言っているのであり、彼の表象は主観の 成立に先立って現象すると主張していると見ることができる。世界は表象であるというときのその表象は、誰かが何かを思うまえにひとりでに現れ、現れるとともに みずからの内で主観と客観へと分裂すると考えられる。認識するもの(主観)とされるもの〈客観)も表象の内部にあるというのだから、表象が現れるとは認識が現れる ことにほかならず、世界は自分で自分を認識しながら現れるということになるだろう。 》 46頁

〈 ドイツ語では現実のことを「働きかけ(Wirklichkeit)」というが、ショーペンハウアーによればこの単語が既に示唆的であり、現実が現れるとは一つの「働き (Wirkung)」が結果をもたらし、その因果関係が直接に認識されていることにほかならない。表象としての世界とはこの現実と同義語なのであって、そこでは感性と悟性は 区別されず、現象と根拠づけは同じ地平面に現れるのである。 》 47頁

《 また彼の表象が感覚所与のたんなる集合体ではなく、最初から不可分の全体として現れるという意味において、これがほとんどゲシュタルトの観念でもあることは 面白い。そういえば、彼の主観が「すべてを認識するが、みずからを認識しない」という一節も、ゲシュタルトの「図」と「地」の関係を暗示しているような気がしないでも ない。 》 48-49頁

 源兵衛川最上流部では、子どもたちが川に入ってワイワイ遊んでいる。この陽気では入りたくなるわなあ。

 ネット、うろうろ。

《 ソフトクリームを作る機械が家にあったら捗るのでは?という話になりアマゾンで探したらこのレビューでダメだった 》 ふみあき
https://twitter.com/namekata/status/1376140179677736966

《 日本は学校名だけの「学閥社会」、世界は学位と研究内容を問う「学歴社会」です。その差は鮮明で、これが日本の30年の凋落のもとです。 》 手塚一佳
https://twitter.com/tezukakaz/status/1376452802470322178

《 以前、政府が「一億総活躍社会」とか言い出したときにも感じたんだけど、私はつくづくこういう「全員で総力を挙げて」とかいうのに向いてないタチなんだなあ。 団結して頑張る人たちは素直にスゲえなあと思うけど、そういうのがダメな人もいると思ってくれたらなあ。 》 安達裕章
https://twitter.com/adachi_hiro/status/1376440723596210183

《 バーベキューや飲み会が人生の全てみたいな人々に、緊急事態宣言解除や聖火リレーがどういうシグナルを送ることになるのか、真面目に考えてほしい。 気が緩む人より、気が緩むように仕向けておいて「そんなつもりは無かった」とか言う人の方がはるかに罪深い。 》 MAE
https://twitter.com/CHE_M26_7/status/1376213507150995457

《 まじめに国の財政事情を考えて悩み苦しんで、生活保護基準引き下げたという政治家、官僚がいたら話を聞いてみたいよ。
  五輪とかGoToとか株式買い入れとか、政党助成金とか、なぜ手を入れない、と。
  単に差別して保護基準を引き下げといて、後付けの言い訳。司法も追認。本当にバカバカしい。 》 藤田孝典
https://twitter.com/fujitatakanori/status/1376485422390341635

《 スエズ運河の記者会見、世界中の報道機関が殺到してマイク山積みにされてて草 》 ヤクマキッチン
https://twitter.com/hyakumakitchen/status/1376111923914186762