『十二支考 3』九(閑人亭日録)

 南方熊楠『十二支考 3』平凡社東洋文庫1973年初版、「鼠に関する民俗と伝説」を読んだ。

《 油虫のごとき害虫も、家に留むれば福をもたらすと言うのは、よく考えると一理あり。世界にまるで不用の物なし。多くの菌類や黴菌は、まことにせっかく人の骨折って 拵えた物を腐らせ、悪(にく)むべきのはなはだしきだが、これらが全くないと物が腐らず、世界が死んだ物で塞がってニッチも三進もならず。そこを発酵変化、分解融通 せしめて、一方に多く新たに発生する物によ養分を供給するから、実際一日なくてならぬ物だ。 》 247頁

《 行き合いバッタリ、どこの誰とも知らぬ者が笄を拾いくれた嬉しさに手を握ったのを、心あってにことと己惚(うぬぼ)れて大事を仕出かしたは、馬鹿気の骨頂たる ようだが、妻妾が貴相ありと聞いて謀反したり、鼠が恩を報(むく)いるの、鼠を供養すれば大黒さまが礼を授くるのと信ずるのも、みな同様の己惚れで、力をもって 取るべからざる物を取ろうとする愚かなことじゃ。 》 253頁

《 唐の不空が詔を奉じて訳した『金剛恐怖集会方広軌儀観自在三世最勝心明王経』という、法成寺からツリを取るほど長い題目の仏典に、摩訶伽羅天(まからてん)は 大黒天なり、象皮を披き、横に一槍を把る、云々。 》 265-266頁

 南方熊楠『十二支考 』読了。煙に巻かれたような気分。不思議な著作だ。


 友だちが飼っているメダカの卵が今朝、孵化した。二センチほどで、ちゃんとメダカ。かわいい。大人のメダカよりもかわいいと感じてしまうのはなんだろう。

 ネット、うろうろ。

《 遺伝研前から伊豆半島の山々を望む。
  もう、すっかり、夏の雲。 》 Koichi Kawakami, 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1409778120467488776

《 どんなに上手に、キレイに編集し、豪華にプレゼンしても世界は変わらない。
  世界を変えるのは、どんなに稚拙でも、本質のブレークスルーだけ。それは完成度の未熟さすら吹き飛ばす。 》 m-take
https://twitter.com/takeonomado/status/1408674261666086913

《 この国は3.11原発事故の時から、科学は政策の敵です。忖度しないものは最初から無視。スガスカしいくらいにブレません。 》 m-take
https://twitter.com/takeonomado/status/1409013092198096903

《 菅内閣という名前の無法者集団、一体いつまで放置しておくんだ、日本人は? 法治や正義という言葉が意味を持たない、世界的にも珍しい国柄だね。

  日本学術会議 6人の任命拒否理由を開示しない決定 内閣府など | 日本学術会議 | NHKニュース 》 佐藤 章
https://twitter.com/bSM2TC2coIKWrlM/status/1409523267342245888

《 「IOCのバッハ会長が広島を訪問 調整に入る」なるほど、被爆地を訪れ免罪符にするつもりか。甘い。あなたは真っ先に福島へ行くべきなんだ。この五輪は「復興五輪」 とも言われ、何より安倍さんの「アンダーコントロール」という大ウソから始まったからだ。福島を目に焼き付けろ。分かったかバッハ野郎。 》 立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1409357159486287873

《 なんでそこまでしてお前らの思い出づくりのためにおゆうぎ会やらなきゃいかんのだ? 》 H M
https://twitter.com/bhavanti/status/1409780195008020485

《 聖火リレーってオリンピックより危険なのか【聖火リレー、一部取りやめ 東京都】 》 鯨統一郎
https://twitter.com/kujira1016/status/1409776820224806913