『科学技術社会学(STS)』六(閑人亭日録)

 日比野愛子ほか・編『科学技術社会学(STS)』新曜社2021年初版、「五章 秩序」を読んだ。気づかなかった分野。

《 ベックのいうリスクは汚染物質等、具体的な危険物というニュアンスが強いが、多くの分野(STSもふ含む)では、一般的にリスクという言葉は、 発生確率がわかり、それゆえ制御可能なもの(リスク管理)という意味で使われ、発生確率がわからない不確実性とは対比される。 》 115頁

《 STSにおいても、リスクの定義の意味、何をリスクとするのかについての社会内の合意の欠如、発生確率をどう認定するのか、といったさまざまな問題が指摘されて いる。 》 116頁

《 規制が制限と自由という二つの側面をもつのと同様、リスクという言葉もリスクを回避するという側面と同時に、リスクを「とる」、という積極的な側面があり、 われわれの社会はまさにその両面が同時並行的に存在している。 》 117頁

《 エビデンスに基づく医療に関する問題は、それに関連した要素のうち、エビデンスのみが重視されたことに由来する。これに対し、エビデンスに基づく医療を補完する ものとして、語りに基づく医療が提唱されている。 》 120頁

 ネット、うろうろ。

《 坪内祐三『文庫本福袋』文庫201頁、

  荒川洋治の詩に始まる吉田司宮澤賢治殺人事件』の回が読ませる。

  だからといって、吉田司を読もうとならないくらい、あの文体は私には合わないのだけれども。(苦手な文体という点においては、安田雅企と二大巨頭) 》 urbansea
https://twitter.com/urbansea/status/1467505107655077889

 坪内祐三『文庫本福袋』文春文庫2007年初版を開く。

《 その重なりによって賢治は複数の「視線」を意識する演技者となった──だから多くの人がその演技にだまされる──というのが吉田氏の見たてだが、実はこの キーワードは同様の環境にあった吉田氏自身もかなり重なっている。しかも地方の名家の出でインテリ(モダンガール)でもあった吉田氏の母親は賢治と因縁のある人物 だった。 》 203頁

《 このアナロジーの指摘は新鮮かも 》 無常くん(副書記)
https://twitter.com/mujo_kun/status/1467354991547809793

《 中畑流万能川柳のレベルは高い。11月の月間大賞は「愛国は他国を憎むことじゃない」その通り。ネトウヨさん、皮肉られてるぞ。月間賞「あれ今日はちょっと不機嫌 だね遺影」実に味わい深く面白い。同じく「持久力ないので早い決断力」アハハなるほど。同じく「部下だけど上司のような笑い声」いるいる。 》 立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1467702446609039360

《 驚いた。安倍晋三は、在任中の対ロ外交、領土交渉を正しいと思ってんのか。ミサイル基地造られ、憲法変えて領土の割譲禁止を条文に書き込まれ、ロシアの下院議長 には「南クリル問題は終わりだ。夢を見て期待しても無駄だ」とまで言われたのに。ホント、バカじゃないのか。誰か意見する奴はいないのか。 》 ガイチ
https://twitter.com/gaitifuji/status/1467823132308570114

《 竹中平蔵「私は新自由主義じゃない。新自由主義というレッテルを張られてる」って、そんなこと全国民が知ってるよ。お前は「新自由主義」じゃなくて 「拝金主義」だろ? 》 きっこ
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1467450286784786441

《 原子炉解体と数万年にわたる放射性廃棄物の管理コストを無視して原子力発電の有用性、経済性を説くのは詭弁であるばかりか、未来に対する犯罪である。 》  m-take
https://twitter.com/takeonomado/status/1468065233977905156

《 確信犯で脱法行為をする奴、平気で人の人生を握り潰す奴、科学と政治を取り違える奴。有名とか、金持ちとか、権力とか関係ない。そんな見苦しい奴らとは無縁に 生きるのみ。 》 m-take
https://twitter.com/takeonomado/status/1468088953870118913