『言語空間の探検』(閑人亭日録)

 東京新聞きょうの運勢。
《 名詩誦して憂苦を離れ明日の飛躍を迎えよ 》
 疲れ気味のきょう、大岡信 編集『全集・現代文学の発見 第十三巻 言語空間の探検』學藝書林1969年2月10日第1刷刊を開く。大岡信の解説結び。

《 また、現代短歌、現代俳句の代表的作品が収録されているが、現代の詩的達成を考える場合、とくに「言語空間」の多様なひろがりを考え合わせるなら、当然 現代詩と同じ資格においてとりあげられるべき短歌や俳句があるという考え方から出たものである。蛇足ながらつけ加える。 》 529頁

 収録された歌人俳人は、歌人塚本邦雄岡井隆俳人金子兜太高柳重信、加藤郁乎。
 私の好みは塚本邦雄と加藤郁乎。塚本邦雄から。

  五月祭の汗の青年 病むわれは火のごとき孤獨もちてへだたる
  天國荘養老院に今年死者皆無 牛肉いろの煙突
  青年の群に少女らまじりゆき烈風のなかの撓める硝子
  高度千メートルの空より來て卵食ひをり鋼色(はがねいろ)の飛行士
  忠魂碑建ちてにはかにさむざむと西日の中の辛子色の町
  敗戦記念日のホテル・マヤ部屋部屋の水道管に熱湯とほる

 ネット、うろうろ。

《 明日は62の日だそうだ。2022/02/22で6×2だからとか。ところで自分は明日が誕生日で62になるのである。老人力もぐいぐいついてきている。明日も店は休む。 (あべの古書店主人) 》 あべの古書店(静岡)
https://twitter.com/Abeno_Old_Books/status/1495637926788673536

《 2045年にどこへ?原発事故で発生した汚染土 福島・中間貯蔵施設の現在地 》 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/161520