『日本のライト・ヴァース1 谷川俊太郎 編 長新太 絵 暖爐棚上陳列品一覧』書肆山田1980年初版を開く。昨日の塚本邦雄監修『現代詩コレクション』と違って、 これは縦15.5cm×横13cm、百頁ほどの軽い堅表紙本。詩集関連では最もよく読んだ本の一つだろう。収録詩人には藤富保男、谷川俊太郎、入沢康夫、田村隆一ら 『現代詩コレクション』と重なる人も。どれもしみじみ微苦笑を誘う。いちばん効いたのは天野忠「虫」。
病気が癒ってしまい
すっきりした腹の上に
新しい晒(さら)しをくるくると巻いて
せったをはいて
看護婦さんに仁義をきって
あばよッ
と出て行ったが
裏門から入って来た霊柩車に
轢かれて死んだ
萬(よろず)幸多太郎……
押さえると
直ぐ死ぬ虫のように
彼は生きた
谷川俊太郎「あとがき」から。
《 英米詩でいう<ライト・ヴァース>にうまい訳語のみつからないのは残念だ。<軽い詩>なんて言ってもみても、どうもぴったりこない。 》 94頁
《 こんなアンソロジーを計画したのは、一読してせめて微苦笑くらいはできる楽しい詩が、我が国の同時代の詩の中にあるということを、少々宣伝したいという気持ちが 働いたからかもしれない。 》 94-95頁
結び。
《 だがたとえ韻文性は失ったとしても、詩の作者の人生への態度とも言うべきものは、偽られることなく一篇の詩の中に現れる。 》 95頁
上記引用の結びの”態度”が、心に響く。
ネット、うろうろ。
《 演説でこんな悪そうな顔してるプーチン、というか人間をはじめて見た。 》 清水高志
https://twitter.com/omnivalence/status/1496790989033259010
《 ウクライナが1994年に核兵器を放棄しなければ今日のような状況にはならなかったとの発言が非専門家の間で散見されますが、これは神話です。 ウクライナに配備されていた核弾頭は、旧式のもので安全に維持できるものではなく、オペレーショナルなコントロールもウクライナにはありませんでした。 》 中満泉
https://twitter.com/NakamitsuUN/status/1496979447462998024
《 日本が核兵器を持つ。
↓
核兵器を持つ国が日本に通常兵器で侵攻する。
↓
このときに核のボタンを押せる日本の首相がいるか? 押したら即座に敵国の核兵器が東京その他に降り注いで日本全土が焼ける。
↓
結局核は侵攻抑止には役立たない。
となるように思うのだが。 》 森岡正博
https://twitter.com/Sukuitohananika/status/1497039651185774592
《 中学生の頃みた反戦ポスター?が未だに心に焼き付いてて自分で再構成したやつ。ネットでいろいろ検索しても当時見たオリジナルは見つからないけど、 ずっと忘れられない。 》 階段巡りツイッター
https://twitter.com/kaidanmeguri/status/1496839051311157250
《 やはりつまらない作品が億を超えている草間彌生の例もある。美術市場で流通することも、作品が高値で取引されることも、 作品の質を担保するわけではないことの証明だ。/難波田史男の作品 》 mmpoloの日記
https://mmpolo.hatenadiary.com/entry/2022/02/25/091629