『郡芳清玩 第三』(閑人亭日録)

《 明治三十一年始めて真美協会を起こして、真美大観を発行し次いで、審美書院を設立して以て美術書刊行に従事す、余昨秋故ありて審美書院を去り 専ら工業方面に鞅掌しつつあり 本務の傍ら芸海社を起こしその最初の事業として茲に本書を刊行す。 (郡芳清玩第一册 序)田島志一 /【田島志一と審美書院】 山崎純夫 》 『草の根13号』
 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/artbooks/kusa13.html
 田島志一は日英博覧会の後、美術本『美術聚英』審美書院の刊行を始める。その第十冊の奥付は、
《 明治四十四年十月十二日發行
  編輯兼
  發行者 田島志一 》
 『美術聚英』第十一冊審美書院の奥付は、
《 明治四十四年十二月八日發行
  編輯兼
  發行者 和田幹男 》
 『美術聚英』の大きさは『東洋美術大観』他と同じだが、十ページ余の薄さで堅めの表紙。二十五冊出たようだ。
 『郡芳清玩』だが、私の所持しているのは『郡芳清玩 第三』藝海社大正二年三月十五日刊。こちらは一回り小さく、ソフトカバー。ページ数は『美術聚英』の倍ほど。 肩の力を抜いて制作した印象。美術に未練が湧いたのだろう。面白いのは、この本に収録されている沈南蘋『山水遊鹿圖』が、コロタイプ印刷と極精細多色摺木版画の 二枚あること。写真版印刷所は株式会社審美書院。木版画職人のずば抜けた技量を見せたかったのかもしれないが、制作主任等すべて未記載。気になる。それにしても、 『東洋美術大観』第七巻明治四十二年十二月二日發行の三キロ強に対して『美術聚英』『郡芳清玩』の何という軽さよ。いや、『東洋美術大観』ら豪華美術本は重厚長大、 がっちり作り過ぎ。開いて見るのに一苦労。

 ひな祭り。ともだちはせっせときれいなちらし寿司を作っている。この日はこれ、と。へえ~。

 ネット、うろうろ。

《 親から、「ちゃんとコレラには気をつけているのか」という連絡がきた。ごめん、コレラは気をつけてなかったわ。 》 TKO
https://twitter.com/taitaism/status/1498999752209223682

《 「プーチン戦争」という言葉はネットでは定着した感じがするけど、のちのち歴史的にもそう記述されるんだろうか… 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1499179546821619712

《 ウクライナ侵攻に際しプーチン大統領を「タイム」誌を始めとしてヒトラーに準える動きが活発になっている。菅直人元首相の「ヒトラー」発言に対し、 ヒトラーに準える行為は「国際的にご法度」「ヘイトスピーチで処罰される可能性が高い」などという、つい最近聞かれた主張は一体何だったのだろうか。 》 異邦人
https://twitter.com/Narodovlastiye/status/1498859803380097034

《 かつて周辺諸国に対して今のロシアよりも非道い真似をした日本は、その時代への憧れを恥ずかしげもなく開帳する議員が後を絶たないかぎり、アジアの旗振り役になど なれない。一時、一見富豪だった時代にはそんな気分も味わえたが、当時の政治家は諸国から疑いの目を向けられない為に必死だった。 》 津原泰水(やすみ)
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1498958687771455488

《 なんという符丁。

  原武史『一日一考 日本の政治』

  #一日一考 》 石川智也 イシカワトモヤ
https://twitter.com/Ishikawa_Tomoya/status/1498908841236389901