『世界詩人全集 10 マラルメ ヴァレリー集』付録(閑人亭日録)

 『世界詩人全集 10 マラルメ ヴァレリー集』新潮社1969年8月20日発行、「付録23」井上究一郎マラルメヴァレリー」が読ませる。

《 文学者相互の影響というものを考えるとき、それはある共通の感動地帯とか、ある親近の価値判断とか、ある言語の類縁表象とかいう尺度で片づくものではあるまい。 ポーとか、印象派とか、象徴主義とかでくくるころは無限に可能であろう。しかしもっと高い、あるいはもっと深い尺度で、すなわち、影響を受けたものの側に、ある深刻な 宿命的危機が訪れて、彼の意識を変革した、──その過程の秘儀をさぐらないかぎり、その文学者の「文学」(核心)は空転するだろう。 》

《 マラルメの「書物」の概念とは何であったか? ジャック・シュレールは一九六六年の日本における講演で、それが「エクリチュール」(記法、書くことの具体性)の 本質を極めたものであったことを、次のような美しい言葉で説明した。「(引用者・略)この地上の世界を意義あらしめ、偶然性を排除しようとする真の文学は、暗くて わからないという権利だけでなく 義務をもつのだ。はやく理解されるにはあまりにも難解であったそのようなあらゆる苦しい配慮によって、マラルメは異常なまでに 現代的な作家、思想家として、あらわれることになった。(引用者・略)危険にも文学を現実に近づける偶然性という敵を除外した文学の観念は、マラルメよって、 文学の本質のなかにおけると同様に、文学の具体性のなかにおいても、深く掘りさげられたのであって、その鋭い透徹力は、西欧においてその類を見ないのである」 》

 北一明の焼きものを想起させる。

 昼前、源兵衛川中流部、源兵衛橋上流で茶碗のカケラ、ガラス片を拾う。重くなって終える時、筑波大学大学院生からお声がけ。いろいろ語らう。再会を約す。
 午後、黙祷。

 ネット、うろうろ。

《 安倍さんは「原発の全電源喪失はあり得ない」と言い「アンダーコントロール」との言葉で五輪を招いた。安倍政権は震災の翌年からだが、在任中は国民の暮らしを よそに専ら国家権力の強化に励んだ。デフレに続くコロナ禍で、震災以降の11年を振り返ると、安倍さんがこの国を激しく毀損したことが分かる。 》 立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1502126663189991425

《 日本の原発は戦争「想定していない」 ミサイル攻撃受ければ「放射性物質まき散らされる」 原子力規制委の更田委員長 》 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/164656

《 「安全地帯から平和なんて訴えてるんじゃねえ」と言う人は、戦時には「こんな時にナニ言ってんだ」と言う人である。より大きなもの、より実行力のあるものと 同化することで、巨視的になれたつもりになり、諸個人の所感を罵ることで、自らの無力さから刹那的に解放されたつもりになる、八つ当たり言動。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1502151697967181826

《 #1 第二外国語・初修外国語でロシア語を学ぼうと考えている新入生へ / 渡邊日日 》 note
https://note.com/hyw1970/n/n4fd389c7ff80