『森は考える』三(閑人亭日録)

 エドゥアルド・コーン『森は考える  人間的なものを超えた人類学』亜紀書房2016年3刷、「第一章 開かれた全体」を少し読んだ。

《 本章で、また後の章でも議論するように、構成的な不在は進化のプロセスの中心にある。例えば、有機体のある系統(リニージ)が特定の環境に一層適したものとなる のは、選択的に排除された全てのほかの系統の「不在」の結果である。また、生物学的な生命に直接関連するものだけではなく、全ての様式の記号過程は、不在によって 意味をなすようになる。イコン性は、気づかれないことから生じる。インデックス性には、いまだ存在しないものについての予言が含まれる。さらに象徴的指示は、 イコン性とインデックス性もそのうちに巻きこんだプロセスを通じて、不在の世界を指差し、イメージする。そのようになるのも、あらゆる所与の発話が意味するものに とって、不在となる文脈を構成する象徴的体系にそのような指示が埋めこまれている仕方のためである。「精神の世界」では、構成的な不在は、不在の未来が現在に 影響を与えるようになる特定の媒介的な方法である。このために、究極目的(テロス)、つまり現在における何かが存在するための未来を、およそ生命がある限りどこにでも ある現実の因果的な様態であると見なすのが適切なのである。
  今ここにあるものと不在のあいだの止むことのない遊びが、記号に生命を宿す。それは、記号を記号以前にあったものの効果以上のものにする。その遊びは、記号を 潜在的にありうる何かのイメージや暗示にする。 》 69-70頁

《 倒壊するヤシの木、ジャンプするサルやツプのような「単語」について考えるならば、私たちは表象が人間の言語よりも一般的であり、さらに広く分布する何かであると 見るようになる。そう考えることで、言語が依拠する象徴性の諸様態によって示されるものとはまったく異なる特性がほかの表象様式にはあることが見えてくる。つまり、 象徴的なるものを超えて出現し広がるそのようなたぐいの記号を考えるならば、言語を「地域化」する必要があることに気づくのである。 》 71頁

 煩雑事が重なり、神経くたくた。読書が進まない。ま、本は待っていてくれる。

 ネット、うろうろ。

《 以前、著書を上梓した際に「なんで言葉にならない〈それ〉について書こうとしたの?」と訊かれた。言語的思考ではない非言語的思考の存在が、あまりにも無理解に さらされていると危惧していたからである。そうなると「なぜ言葉で伝えないで美術なんかにするの?」的、トンデモ認識が跋扈してしまうと。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1503027771403956224

《 NHK7は自民党の党大会で岸田が「今こそ憲法改正を成し遂げる」と、「改憲4項目の改正に意欲を見せました」と垂れ流したが、総理大臣がこういうことを公言して いいのか?
  それを全く無批判に垂れ流すNHKは本当に公共放送か?改憲4項目って具体的に何を指すのか?NHKさん、あなたメチャクチャですよ。 》 wata
https://twitter.com/103Wata/status/1502974048858677249

《 この記事には、憲法の一体どこを改正したいのか?が書いてないですね。

  日本は侵略のための戦争を憲法で放棄していて誇らしく思う。 》 Koichi Kawakami, 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1502951346571739141

《 どの条文をどう変えるのか示さず、改正が叫ばれるのが憲法
  たとえば、「労働基準法の改正を!」だと訳が分からないが、憲法だと通ってしまう不思議。
  何かやった感のイメージ戦略はごめんです。
  困ってないですよ、別に。 》 嶋﨑量(弁護士)
https://twitter.com/shima_chikara/status/1502928388377374721

《 ウクライナ侵攻に関する英国の地理学者デヴィッド・ハーヴェイの論説 》 ペガサス・ブログ版
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2022-03-02

《 学生時代、ロシアひとり旅してて夜ホテルのロビーでのんびりしてたらおっちゃんが隣りに座ってウォトカ買わねーかって値段聞いたら1本3,000ドルって言うんだよね。 高いって言ってたら結局500円(日本円)でいいってなって、じゃあ買うわって言ったら、 》 TJ
https://twitter.com/passionTJ/status/1502658221320060928