連想「絵画の解法」(閑人亭日録)

 昨日の「絵画の解法」から連想した短歌、俳句のいくつか。直感で動いているゆえ、何がどうして連なっているのかは、訊くなかれ。

  他界より眺めてあらばしづかなる的となるべきゆふぐれの水
                         葛原妙子

  冬怒濤汲まれてしずかなる水におのが胸もとうつされてゆく
                         寺山修司

  冬の波冬の波止場に来て返す
           加藤郁乎

  遠山(とほやま)に日の当たりたる枯野かな
                  高浜虚子

 昼前、源兵衛川中流部、源兵衛橋周辺の茶碗のカケラ、ガラス片を拾う。橋の脇の石垣のヒメツルソバを抜く。ここは深いので今しか入れない。やれやれ。自転車に載せて 帰宅。汗ばむ。牛乳が旨い。

 ネット、うろうろ。

《 昨今、得体のしれない「なにか」の表出としてでなく、観念的/集合的な「なにか」の模造/代理表象として作品を捉えてしまう過誤によって、作品が〈外部〉との皮膜 ではなく人間界に属すべきものと誤解してしまう風潮がつよい。よって彼らは「社会につなぐ/作品の民主化」と、人間界で去勢してしまう。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1509749881782513669

《 野外でみかける奇岩、老朽物にたいして「(自然の/非人為の)芸術だ」等と感想されやすいけれど、これは風景画が「風景」を発見させたことと相似している。翻って、 芸術はそうした新たな認知枠を、芸術家の〈眼の転移〉として実現してきた。この、芸術による「現実」のアップデートは周知されてよい。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1509903145664593924

《 西欧において風景画がジャンルとして確立されたのは、17世紀オランダであった。「風景」という概念の成立は、ルネッサンス期(近代)だが、これに1200年先んじて 中国では4世紀に成立していた。この中国絵画の影響はもちろん「近代」に及ぼされたけれど、逆に「風景」は自然/人間二元論を確立させた。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1509903479925522437

《 公共の場から「政治」を排除すると、力のある者が保護される結果になる、ことが明確になる事例。基準自体を変えさせるべきだ。 / “"STOP PUTIN"は展示不可?  表参道駅ウクライナ人写真展で東京メトロ側が難色、文字塗りつぶしに:東京新聞 TOKYO Web” 》 渡辺輝人 ウクライナ連帯
https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/1510045417974943744

《 ある出版社から国語の教科書に掲載したテクストについて連絡がありました。何書いたんだろうと思って読んでみたら11年前に書いた「ネット上の言論の劣化」 についての文章でした。これが教科書に載る時代なんですね。http://blog.tatsuru.com/2011/08/01_1108.html 》 内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/1510076271618760709

《 本40万冊が落下、地震に頭抱える図書館 傾斜5度でもダメだった 》 朝日新聞DIGITAL
https://www.asahi.com/articles/ASQ416SFXQ3TUNHB00W.html?ref=mixi