『現代思想入門』二(閑人亭日録)

 千葉雅也『現代思想入門』講談社現代新書2022年3月30日2刷、「第二章 ドゥルーズ──存在の脱構築」を読んだ。

《 ネットによって皆が発言権を持つようになったのは確かです。だが、それは管理社会の到来でもあったドゥルーズは管理社会について鋭く予言して いました。 》 58頁

《 世界は差異でできている
  というのがドゥルーズが示した世界観です。 》 61頁

《 まずは、同一性よりも差異の方が先だ、という考え方。重要なのは、大きな二項対立として同一性/差異という対立があることです。 》 61頁

《 一般的に差異というと、Aというひとつの同一性が固まったものと、Bというまた別の同一性が固まったもののあいだの差異、つまり「二つのあいだの差異」を意味する ことが多いと思いますが、ドゥルーズはそうではなく、そもそもA,Bという同一性よりも手前においてさまざまな方向に多種多様なシーソーが揺れ動いている、 とでも言うか、いたるところにバランスの変動がある、という微細で多様なダイナミズムのことを差異と呼んでいるのです。世界は、無数の多種多様なシーソーで ある。
 一方、同一的だと思われているものは、永遠不変にひとつに固まっているのではなく、諸関係のなかで一時的にそのかたちをとっている、という捉え方になります。》  65頁

《 重要な問題は、世界は時間的であって、すべては運動のただなかにあるということです。 》 66頁

《 ドゥルーズによれば、あらゆる事物は、異なる状態に「なる」途中である。事物は、多方向の差異「化」のプロセスそのものとして存在している のです。 》 66頁

 引用はしなかったが、なかなか深く鋭いことを他の箇所でも書いている。頷くことが多い。

 昼前、隣町へ自転車で出かけ買いものを済ませる。昼過ぎ、にわか雨。桜が散って早春に逆戻り。
 午後、晴れたので源兵衛川中流、時の鐘橋上流の鉄橋下の茶碗のカケラ、ガラス片を12日に続いて拾う。重くなって終了。見落としていた石垣のヒメツルソバを抜く。 手に下げて帰宅。一汗。コーヒーが旨い。

 ネット、うろうろ。

《 天災であれ人災であれ、何かが起こると「アーティストに/アートに何ができるか?」と提言しはじめる方々がおられる。こうした論法、アイデンティティは、 それが人災(戦争など)なら、たやすくそれに利用されるので、警戒すべき。アーティストであれなんであれ、「私に何ができるか?」で動けばよい。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1515024614556004353

《 動画:仏塔以外はがれきと灰に、ミャンマー中部の村 軍が焼き打ち 》 ロイター
https://twitter.com/ReutersJapan/status/1514792836893667329

《 安倍元首相「10年後には国民の皆様の所得を150万円増やす事が出来る。私は大企業の業績の果実が中小企業やその従業員に行き渡らないなら、アベノミクスは 失敗であると考えております」

  アベノミクスは見事に失敗したな↓ 》 大神
https://twitter.com/ppsh41_1945/status/1515165660376350723

《 安倍晋三氏『防衛費をNATO並に』GDP比2% 改めて主張」戦争に乗じて言いたい放題だ。NATOのどの国を指して言ってるの? GDP比2%を達成してない国はたくさん あるんだぜ。2%はNATOの努力目標なのに、戦争を放棄すると決めた国がなぜ肩を並べたがるんだよ。ねえ安倍さん、それより北方領土をどうすんの? 》 立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1515181000866684931

《 クールジャパンという杜撰な政策背景に、日本のテレビ番組を海外に売り込むと設立された「WakuWaku ジャパン」が、3月末で廃業したというのに、 ほとんど報じられていない。スカパーやら電通やらが出資した国策放送サービス。乱脈経理も事件化せずの国策ぶり。。。 》 閑居
https://twitter.com/doatease2313/status/1514754726692237331