精確な曖昧(閑人亭日録)

 藤富保男の詩集『正確な曖昧』を『現代詩文庫57 藤富保男詩集』思潮社1973年初版で読んだ。そして思った。北一明のロクロ成形ではない手びねり、彫文の陶芸作品は、 精確な曖昧の作品だ、と。

《 焼きものの需要なポイントは、炎の主導権を握るということです。自分がこう焼きたい、このように求めたい方向に焼成技術によって、その目的を 達するという姿勢です。 》 北一明『炎の造形』山海堂1985年4月8日発行、43頁下段

 その釉薬の魅せる耀変もまた、精確な曖昧だ。この二重の精確な曖昧によって、息を呑む絶妙な変幻が現れる。そして芸術は「精確な曖昧」とも思う。
 二十世紀初頭の審美書院の豪華美術本の極精細多色摺木版画もまた、「精確な曖昧」の精華だ。最近の写真製版による印刷と並べると、木版画のほうに惹かれる。

 ネット、うろうろ。

《 不遜な自慢を今ここでやろう。僕は日本一…いや世界一「芸術とは何か?」という設問を「超難問‼︎」と思っていて、そのために何一つ人生でうまくいってない人間だ。 それだけが自慢。以上。ま、聞き流して… 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1516359233599533060

《 「思い通りにならない体」の不思議さに耳を傾ける 美学者・東京工業大学教授・伊藤亜紗 /藤井誠二 》 AERA dot.
https://dot.asahi.com/aera/2022041200020.html?page=1

  《 円安誘導政策で株高を「演出」し、第二次安倍政権に奉仕してきた黒田日銀総裁は、自分のやってきた方策が国民生活を圧迫していても、責任をとらない。 負けているのに「勝っている」と、日本軍のように強弁する。メディアも「失敗だったのでは」と批判しない。腰が引けている。 》 山崎 雅弘
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1516359878696382468

《 山口市湯田温泉で創業86年の老舗旅館「西の雅常盤」の大女将・宮川高美さんは、今年78歳になる。20歳で女将となるが、旅館の経営が悪化。旅館再生のため、琴に マイクとギターアンプを直結した独自の演奏や踊りに水芸など80種類を超える演目を誇る「女将劇場」を毎夜宴会場で無償で開催し続けている。 》 櫛野展正@クシノテラス
https://twitter.com/kushinon/status/1516537126791307276