國分功一郎・清水光明 編『地球的思考 グローバル・スタディーズの課題』水声社2022年3月20日第一版第一刷を少し読んだ。
《 このような経験を基に私は、「これまで試みる研究者が少なく、まったく需要がないように見える研究であったとしても、何か成果を出していくと後から需要は生じる かもしれない」と考えるようになりました。これがその後、私が向こうみずな、ドン・キホーテ的とも言える研究を展開していく一つのきっかけとなっています。 》 「6 グローバル化は比較社会研究に何をもたらすか/有田伸」 158頁
《 この Global History Collaborative を通じて気づいたことの一つが、世界史とグローバル・ヒストリーの違いです。日本語の場合ですが、世界史は空間としては地球、 時間としては太古から現代までの人類の過去の体系的な理解と叙述を意味します。世界史は、いわば、描かれた絵です。
それに対して、グローバル・ヒストリーは、冒頭にお話ししたような一国や一地域の縦の歴史の集合として理解される世界史を刷新するための方法です。 つまりこちらは、新しい絵を描くための方法です。(引用者・略)
いずれにしても空間や時間の枠組みを自由に柔軟に設定することがポイントになります。既存の国という空間や中世、近代などの期間を固定的に考えず、枠組みや テーマを柔軟に設定して、常にその外をも意識しながら、研究対象を検討・解釈し、理解するのです。 》 「7 世界史/グローバル・ヒストリー研究の意味……/羽田正 」 186-187頁
《 その際、自分の意見や見方の背景を説明することが特に重要です。背景を説明しないと自分の考え方は十分には理解してもらえません。これはこちらが相手の話を聞く ときも同様です。ただ主張だけを聞いていても話を正確に理解できない場合が多々あります。相手の主張をよく理解するためには、その主張の背景から理解することが 必要なのです。 》 「7 世界史/グローバル・ヒストリー研究の意味……/羽田正」 190頁
ネット、うろうろ。
《 アメリカ、ロシア、中国、イスラエル、インド、どの国も怖くて信用できない。日本もマレーシアも当然ながら信用していない。信用できる人は世界中にいるけども、 国じゃない。 》 m-take
https://twitter.com/takeonomado/status/1528535391158030337