『生ける物質』四(閑人亭日録)

 米田翼『生ける物質』青土社2022年6月10日初版、「第六章 自然における意識の位置づけを問い直す──心的活動の進化と組織化の諸相」を読んだ。

《 ここでは、まずは最も基礎的なレベルの組織化として、生物界の全域に渡って観察される感覚-運動システムの組織化を「一階の組織化」と名づけた。そして、一階の 組織化を基礎としながらも、組織化の進展が二つの仕方で洗練・完成されていく過程を、特に技術論的定義に着目し検討した。一方は、完成された本能への傾向であり、 私はこれを「二階の組織化」と名づけた。それは、一階の組織化の延長であり、超個体的な感覚-運動システムの完成へと向かう組織化である。二階の組織化によって完成 されたシステムでは、その成員たちは、この巨大な感覚-運動システムの器官となる。この観点から見ると、本能的行動の担い手たちこそが、組織された道具なのである。 他方は、完成された知性への傾向である。こちらは、「再組織化」と呼ぶことにした。それは、一階の組織化と二階の組織化から離れて、感覚-運動システムの外部へ、 つまりは物質へと向かう運動である。生命は、物質とうまく付き合うために、物質そのものの形式に従うのだ。二階の組織化は、究極的には、科学システムの完成へと 向かう傾向であり、そして技術論的な観点から見ると、ここでは、いわば物質そのものが生命にとっての器官・付属器官となっている。 》 251-252頁

 昼前、冷房を起動。設定温度28℃。涼しい。涼し気な音楽を視聴。
 イリース・トルー(Elise Trouw)『 Foo Fighters Meets 70's Bobby Caldwell (Live Loop Mashup)』
 https://www.youtube.com/watch?v=Gl9GtO_vQxw

 ネット、うろうろ。

《 これからの日本の絵画の途は、フランス美学に追随したり、政治に隷属したりせず何ものにも譲歩することなく、孤立無援の場で大胆不敵に押し進められなければ ならないと思います(それによつてのみ作品は却つて真に社会性をおびてくるのです)。そのために、私は新しい芸術至上主義を提唱するのです。 / 岡本太郎「影響 流派 展望」『BBBB』4号、1950年3月、p.37 》 大谷省吾岡本太郎の“対極主義”の成立をめぐって』
https://www.momat.go.jp/ge/wp-content/uploads/sites/2/2015/01/13_pp18_36.pdf

 北一明の制作思想を連想。

《 6月28日。背景の配色(水色と白)のせいか、平面的に見えて、空に描いた絵みたいで、ちょっと不思議な感じがした夏の富士山。 》 Koichi Kawakami, 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1541707862187311105

《 マルセイユでのネーミングセンス秀逸賞は寿司バー「か否か」と書店「積読」に決定。特に「か否か」は固有表現抽出殺しのネーミングだなぁ😅 》 ワトソン
https://twitter.com/wtsnjp/status/1540978565055127552

《 今井絵理子なんかも所属している三原じゅん子が頭のスケバングループが勢力拡大を狙っている、というふうに考えれば辛うじて理解できるし、実際、 本人たちの意識もその程度と見た。 》 津原泰水(やすみ)
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1541592358042861569

《 有事の標的増やすなよ。って以前に、原発の電気ほど高価な電気も無えよなってのは常識だと思ってたんだが、エル・カンターレは誰の守護霊から安いと 教わったんだろう? 》 津原泰水(やすみ)
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1541328178970791937