『現代の美術 2 幻想と人間』(閑人亭日録)

 『art now 現代の美術 2 幻想と人間 』講談社1971年4月12日第1刷発行を開く。これはまた強烈な幻視力に満ちている。編著・岡田隆彦。章立て。
  1 ユートピアと世界の終末
  2 存在の秘密にせまる
  3 原型的な幻想の展開
  4 エロスの地平
  5 イメージの計略
  6 現実の突然変異

 ポール・デルヴォーの絵『アクロポリス』1966年が「3 原型的な幻想の展開」に入っている。これは好き~。本巻のカバーにも使用されている。こんな女性に お目にかかりたい(そりゃ幻想)。
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 日本人画家の絵がけっこう収録されている。横尾忠則平山郁夫、近藤弘明、山下菊二、工藤甲人、大島哲以、中村宏河原温が原色刷り。単色刷りが数人。どれも初見。
 見たことのない絵がてんこ盛り。全部を一気に見て、あまりに強烈で、目眩(めまい)がしそう。胸焼け、消化不良を起こしそう。こんな暑い日に一挙に見るのはホント、 よくないわ。
 日差しが陰ってきて、岡田隆彦の文を読む。混乱したオツムが次第に整理されてくる。ゾンネシュターンの絵について。

《 感化院強制収容や盗みや詐欺による投獄、雑多な職業の遍歴など数奇な半生をおくったゾンネシュテルンは、仮面をはがれた社会を知りつくした者の自由な視点から、 どんなものでも区別なく、高尚なものであれ下卑たものであれ、一様に、欲望のあらわれとして見すかしてしまう。そういう透視力のもとで、痛烈なユーモアと風刺が 記号化されるのだが、そこでは対立しあうはずものが容易に融合し、かくされたものが露見するうちに、ほんとうの姿が笑えない喜劇を演じている。 》 44頁

 「作家ゾンネンシュターン:何が本当なのか(アウトサイダー・アート)」 note
 https://note.com/artoday/n/ncd203c8c24ec

 本棚から『月の道化師──預言の画家 ゾンネシュターン展 1974年9月13日(金)~25日(水)西武百貨店池袋店7階特設会場』の図録を抜く。種村季弘の巻頭エッセイ 「ゾンネシュターン、それは私だ」には「ゾンネシュターンと語る種村季弘氏」の写真。気づかなかった。

 ネット、うろうろ。

《 なんの店だろーと思ったら純粋シャッターだった。 》 階段巡りツイッター
https://twitter.com/kaidanmeguri/status/1546050974522806272

《 問題提起をすると、じゃあどうするかまで言え、という感性がさっぱりわからない。ただ問題提起をする、という言説形態は存在する。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1546274749571297280

《 人は問題と解決をつながったものとして捉えすぎる。解決は、問題を考えている段階から連続的に現れるというより、かなり非連続に、意外な形で到来することが よくある。
  問題術と解決術は別々に扱う方がよい、と僕はこれまでの仕事経験から思う。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1546276199177265152

《 解決は、出すのではなく出る。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1546282390154543105

《 水道橋博士も当確!れいわ新選組、結党3年で現時点で国会議員8人に! 》 雨宮処凛
https://twitter.com/karin_amamiya/status/1546181110841081856

《 いや、自民公明は何も思想信条やイデオロギーを共有しておらず、まったく憲法観も違う烏合の衆ですが、ずっと政権党であり続けています。なぜ与党にできて 野党にはできないとお考えなのでしょうか? 》 kuo Gonoï
https://twitter.com/gonoi/status/1546211092837179392

《 これはこの前当選した杉並区長の岸本さん。こういう新しい波が日本の地方政治では出てきています。岸本さんは市民たちがこれまでの野党共闘で培った市民間連携等を 活用することで、自民党の現職を破り当選しました。 》 Ikuo Gonoï
https://twitter.com/gonoi/status/1546336351150215169