『現代の美術 12 拡がるデザイン世界』(閑人亭日録)

 『art now 現代の美術 12 拡がるデザイン世界』講談社1972年3月10日第1刷発行を開く。編著者六人。章立て。

  はじめに 高階秀爾
  1 グラフィズム幻影 粟津潔
  2 建築の解体 磯崎新
  3 ルポルタージュ復権 東松照明
  4 映像の拡張 飯村隆彦
  5 デザイン領域の拡大 栄久庵憲司
  デザイン世界の現象学 高階秀爾
  座談会 複製の時代 粟津潔 磯崎新 東松照明 中原佑介

《 今や社会そのもののなかで生活に直接結びついた価値を生み出して行くデザイナーたちが、われわれの感覚世界の主役となってきたのである。
  このような状況に呼応して、芸術家の間でも、積極的に社会に参加して行く姿勢を示す動きが顕著に見られるようになってきた。ひとつには、かぎられた枠の中で 自由に「美」の表現を追求した結果、「美」そのものが徹底的に解体されて、造形表現の基本的な面で社会的なものと容易に結びつくようになったという事情も、無視し 得ない力をもった。 》 はじめに 高階秀爾 6頁

《 ところが60年代に入ってから、ポップ・アートが提示した世界は、それ逆手にとって、むしろ複製化された人工的自然、あるいはもうひとつの現実とよんでいい──を 表現することによって、これまでの芸術における聖なる権威をも打ちくだいてしまった。
  そうした根底には、複製が「ほんもの」との対置関係にあるのではなく、複製そのものがオリジナルであること、複製が創りあげた幻想世界が、生活の支配的な現実に なっていることを証明した。 》 グラフィズム幻影 粟津潔 8頁

 見たことのない、じつに興味深い図版がびっしり。じっくり見入ってしまう。おかげで進まない。ま、それはいいことだ。明日がある。

 昼前、眼科へ行く。眼には異常はないが、注意する必要はある。よかった。目薬を調剤される。昭和以来の眼科。一新された検査機器に目を剥く。若い女医さん。 一月後の再診が楽しみ。

 ネット、うろうろ。

《 日本一ファンシーなケーブルカー 》 Saho@『 滅びの美 -参ノ廃- 』
https://twitter.com/urbex_34/status/1550307119278493697

《 MOTアニュアル2022 私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ--東京都現代美術館
  レビューとレポート(みそにこみおでん)》 note
https://note.com/misonikomi_oden/n/na5d2e10be9b7

《 カルトの勧誘って、この「人間関係」「断ったら悪いかな?という心理」を利用したものらしいよね😔

  えええ、知らぬ間にカルト国家一直線😵

  「一億総カルト」😵😵 》 buu
https://twitter.com/buu34/status/1550152798310133760

《 「一億総活躍」→「一億総株主」→「一億総鴨葱」→「一億総カルト」 》 buu
https://twitter.com/buu34/status/1550262624893698048

《 僕の予測通り。政治家たちは「統一教会がどんな組織か知りませんでした」と無知をよそおうことで免責を得ようとします。これから全員が同じことをやりますよ。 「無知な政治家」の方が「邪悪な政治家」よりましだという有権者の判断を当て込んでいる。その発想そのものが邪悪だと僕は思います。 》 内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/1550267194612715520