『真美大観 第八册』(閑人亭日録)

 『真美大観 第八册』 編輯兼發行者 田島志一 發行所 日本眞美協會 明治三十五(1902)年十一月廿五日發行 ソフトカバー。大判の本を開く。
 白黒写真版担当は、関西寫眞製版印刷合資会社。明治37(1904)年10月に田島志一 編輯『若冲名畫集』を出した会社だ。
 https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001467719-00
 「普賢菩薩畫像(絹本着色)」筆者不詳 東京帝室博物館蔵 に惹き込まれる。一昨日にも書いたが、この絵もまた名品であり、彩色木版画も実に見事。摺師 田村鐵之助。 名人と謳われた職人。やはりね。この木版画では下部が省かれている。この絵は、雑誌『國華』ではコロタイプ印刷しかないようだ。
 https://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=A1
 https://k-bijutukan.hatenablog.com/entry/2019/11/12/193604
 「普賢菩薩畫像(絹本着色)」解説から途中と結びを引用。

《 而して茲に出せる普賢菩薩の畫像は、實に當代畫風の最優最良なる標本とも云ふ可き逸品なり、蓋し當代の繪畫は概して筆致繊細、設色艶麗なりと雖も、此の畫像の如く 繊細精美を極め、高雅優美の趣に富めるものは殆ど稀なり、 》

《 古來之を崇奉する者多く、随て其畫像の今日に傳はるもの尠からざれども、眞に菩薩の本願功徳を表現して餘蘊なきものに至りては、此畫を以て其第一位に置かざる 可からざるなり 》

 こういう典雅な文章は書けない。
 『真美大観』は明治三十二(1899)年に第一冊を發行、明治四十一(1908)年に二十册が完結。
 「普賢菩薩畫像」は、編輯者 東京美術學校『日本名畫百選 巻之上』印刷兼発行者 審美書院 明治三十九(1906)年八月二十五日發行にも彩色木版画が収録(第十八番) されている。解説は面白くない。

 内助の功を思う。地元では某美術家の奥さんが飲み屋を経営して収入を支えた。某画廊主の奥さんもスナックを経営していた。夫が妻の美術活動を支えている例もある。 ふと振り返る。私は自分で支えた。お金は全部自前で賄った。それだけ。

 ネット、うろうろ。

《 会田さんともあろう方が。これは提灯ブルマでやんしょ。 》 Oscar the Grouch
https://twitter.com/soymedica/status/1572931759074725888

《 作品制作でも、作品鑑賞でも、共通して大前提となるのが「ヒトが知覚したことは、その善し悪し以前のレベルで、ヒトの生存のために不可欠な情報である」ということ。 これはイキモノとしての原則であって、これを忘れると、社会的価値などといったローカルなニンゲン承認にからめとられてしまう。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1573118632133275648

《 【今日の一句】

  女王より予算の掛かる安倍国葬 きっこ

  エリザベス女王 13億円
  安倍元首相 少なくとも16億6000万円 》 きっこ
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1572843138276012032

《 「暴力でないと国や社会を変えられない」を実践しているのは、辺野古の基地建設を強行する防衛庁や、首相へのヤジを逮捕する警察や、それらを要求する自民党の方 ではないか。 》 odd_hatch
https://twitter.com/odd_hatch/status/1572814729172881408

《 国民の財産や安全を売り捌くことを外交というの?

  …まぁ、それって自民党世襲議員はほとんど同じことを支持してるから安倍氏に限ったことじゃないけどさ。 》 ささみ。
https://twitter.com/sasamilovecat/status/1573118291518038021