まなざし/無冠(閑人亭日録)

 新聞の折込広告に下田市上原美術館の企画展「まなざしをみる/無冠の仏像」のチラシ。
 https://uehara-museum.or.jp/
 まなざしをみる→味戸ケイコ
 無冠の仏像  →北一明
 を連想。味戸ケイコさんの眼差しは、じつに深い。チラシのアンドレ・ドラン、アンリ・マティスポール・セザンヌ鏑木清方らの絵と味戸ケイコさんの絵とはどこか 違う。なんだろう。チラシの文面、
《 本展では画家やモデルのまなざしに注目して、絵画の中に広がる不思議な空間へと入っていきます。 》
 ここに鍵がありそう。味戸ケイコさんの絵には空間のみならず、それより先に深い時間性を感じさせる。時空・・・つまり、時間性、そしてそれから空間性なのだ。
 http://web.thn.jp/kbi/ajie.htm
 いや、その前に味戸さんの絵は。「まなざしをみる」のではなく、その「まなざしに射抜かれる」のだ。
 資生堂の広告「ゆれる、まなざし」を思い出した。
 https://www.youtube.com/watch?v=0nlgE9xXN10
 Enrico Macias『 Zingarella』の小娘のまなざしは目で殺す、だな。
 https://www.youtube.com/watch?v=kbdPP12MuWA

 無冠は無冠の芸術家・北一明を想起させる。日本の美術ジャーナリズムは生前はおろか没後も殆ど話題にしなかった。死亡記事は故郷の新聞にも載らなかった。
 http://web.thn.jp/kbi/kihi.htm
 http://web.thn.jp/kbi/kitaron.htm
 北一明の陶芸作品には、空間性と時間性(歴史性)が一体となっている。味戸ケイコさんとはまた違った意味での。詳述はいずれ。

 ネット、うろうろ。

《 竹本健治特集/津原泰水 》 eNOVELS特集
https://web.archive.org/web/20030220235753fw_/http://www.so-net.ne.jp/e-novels/tokusyu/t004/

《 妙にいいねされているので、補足を。
  ①NHK日曜美術館は別に悪くない。リヒターの3時間特集なら使われたかった発言だけど、もっとあっさりした入門的番組だし。
  ②「最高額」に反応した返答。つまりコレクターやオークションの世界。無数の人々の欲や願望が集合知的に値段という数字に現れる世界。 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1578547531444678657

《 文化的な価値ある建物でも俺の保存せよを無視して老朽化を理由に壊されてるわけで、
  基本、今の日本の原発は皆ポンコツになっていると思うんだが、なぜ使う?
  ↓
  原発運転「原則40年、最長60年」削除へ 規制委、政府方針追認 福島事故の反省どこへ:東京新聞 TOKYO Web 》 SDGs建築エコノミスト森山高至 (漁協建築研究家兼国際政治学者)
https://twitter.com/mori_arch_econo/status/1578035904467197953

《 英紙も注目する若きマルキシスト、斎藤幸平が唱える「新しい生き方」 》 クーリエ・ジャポン
https://news.yahoo.co.jp/articles/c3b24e0b004a26613ec0b76072e8534a0a5e6ef6?page=1