『初山滋 画集』(閑人亭日録)

 昨日、大胆にして精確繊細な躍動感あふれる深鉢土器と書いたが、それは現代に生きる者から見た感想。文字を持たぬ縄文人はどのような意図であの深鉢の口縁を造形 したのか。美学的観点ではなく、使用目的から推測すると、あの大胆にして躍動感あふれる造形は、 やはり火焔を模したものだろう。深鉢に何を収めたのか門外漢の私は知らないが、火焔こそは、縄文人が危険な大自然から我が身と生活を護る手段だったろうと想像される。 展示品の大部分は海なし県の山梨県の出土品だ。波濤とは考えにくい。深鉢に込められた、生存のための造形。現代アートの造形とは、現実の生活も制作の目的も異なる。 どちらがいい悪いというのではない。先ずは造形に惹かれ、なぜ惹かれるのか、そしてそれからその制作の根源への探究が始まる。そこまで向かわせる魅力が、その造形に あれば、だ。

 てなことが浮かんだのは未明の午前三時過ぎ、ふと目覚めて『初山滋 画集』講談社1977年2月28日第1刷発行を見たくなり、書庫から持ち出し卓上で帯の「その華麗な線と 色彩の世界」にうんうんと頷き、巻末の安岡章太郎「童画の淋しさ」の結びを読んだとき。
 https://maintent.official.ec/items/32306586
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%9D%E5%B1%B1%E6%BB%8B

《 初山滋といえば、幻想的な童画作家という印象が世間一般のものであろう。しかし初山さん自身にしてみれば、もっと他にいろいろやりたいことがありながら、なにかに 縛られて、それをやりとげないうちに亡くなったという想いが深いのではあるまいか。作品集をつうじて感じられる冷たいさびしさは、おそらくそのせいである。 》 57頁

 午後、季刊『銀花』第十七号文化出版局昭和49年三月三十日発行、「特集2 夢師・初山滋=その童画の世界」を再読。これで初山滋を知った。色彩図版もビアズリーを 想起させる単色画もいいが、最も惹かれたのは多色刷りの木版画。これは欲しいと切に思った。堀尾青史「初山滋の人と仕事」より。

《 童画には対象といい素材といい、ある限界がある。例えば児童文学がながいこと異性間の感情をタブーにしたように。
  ところが版画には制約がない。版画については別に述べられるが、あやしい感覚、奇抜な発想、ねばり強い造形をもったモダンさ。江戸の黄昏のような深い藍を用いて 伝統の風韻を見せる一方、水分の多い顔料をけむりのようにふくませる独自な手法、わたくしは初山さんの版画を現代のもっともユニークなすぐれたものとして見てきた。 アメリカの美術館にも収蔵され、ファンも多かったが、もし初山さんが版画家として専門的に活躍していたら世界的な名声を得ただろう。しかし気分屋のためかあまり 作らず、刷ってもわずかで、訪ねてきた女の人に気前よくやってしまうありさまだったから、作品を年代順に見る術もない。 》 80頁

 生きているうちに会いたかった、と当時とても残念に思った。巻末の広告ページに季刊『版画芸術』。図版は中林忠良『化石する林』1973年。これはもっている。
 http://web.thn.jp/kbi/nakaba.htm
 「ひとこと」は静岡新聞に掲載したもの。コピーを中林氏に郵送したところ、ここまで読まれているとは、と、驚かれた内容の葉書が来た。
 http://web.thn.jp/kbi/nakaba1.htm

 ネット、うろうろ。

《 「器用さが裏目に出て評価は今一つ、分類の目もすり抜ける」

  こういう、あまり文字にされることはないけど確かに存在する「なぜ一流の中ではイマイチか」をチクッと短文に書いちゃうのがアメリカの本っぽい 》 貴族
https://twitter.com/hasegawa_fusao/status/1581901693503299584

《 小山登美夫もどっかで「奈良美智イラストレーターではなく美術家といえるのは不器用だから(超うろ覚えなので間違えていたらすみません)」的なことを 書いていた記憶。わからんけど、なんとなくそういうのあるのはわかる 》 貴族
https://twitter.com/hasegawa_fusao/status/1581905691962638336

《 https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000272075.html

  「最低の男、キシダです」 》 buu
https://twitter.com/buu34/status/1581809889244250113

《 (🤔この男、我々が想像している以上の無能なのかもしれないねぇ) 》 🏕インドア派キャンパー
https://twitter.com/I_hate_camp/status/1581576776337137666

《 からっきしだめ 》

《 憲法9条は、近隣諸国に対する安全供与によって、戦争の脅威度を下げている。多くの人に是非みてほしい。攻撃されたらどうするんだ!という脅しには、 どうするんですか?とわたしは素直に聞くようにしている、だってなんの備えもないんですよ、原発大国の日本には。 》 岡野八代
https://twitter.com/yot07814/status/1581480138599854081

《 この、「戦争は自分以外の誰かがやるものと思ってる」現象は、日米安保の支持の要因でもある。日本が中国に攻められたら米国人が代わりに戦ってくれるだろうという 幻想。日本人が戦わないのに米国人が戦ってくれるわけないじゃんねえ🤣→ 》 青木 俊
https://twitter.com/AokiTonko/status/1581630955349237760

《 辺野古の新基地建設計画阻止を目的に設立された「辺野古基金」の共同代表を受けた、宮崎駿さん。

  沖縄の問題に触れた時「私は、沖縄の人に申し訳ないと思っています」と声を詰まらせた。 》 こむぎ
https://twitter.com/mugichoko1616/status/1581441258630746112

《 鈴木エイト氏が手応えを感じた瞬間とは 元週刊朝日編集長が見た「のら系」ジャーナリストの覚悟/森下香枝 》 AERA dot.10th
https://dot.asahi.com/wa/2022101200047.html?page=1

《 旧統一教会系と歩んだ安倍氏「3代」…スパイ防止法を巡る歴史から闇を読み解く 》 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/196366/1

《 自由権規約委員会の日本審査が始まりました!📣
  審査の様子をこちらのスレッドでツイートしていきます💬
  ご自身で視聴したい場合は引用したツイートのリンクから🖥 》 国際人権NGO反差別国際運動(IMADR)
https://twitter.com/IMADR_JC/status/1580546545719869446