『布花もよふ』(閑人亭日録)

 山上るい『布花もよふ』毎日新聞社1983年7月5日発行を開く。A4版よりちょっと小さめの横開き、三方金。昨日のアヴァンギャルドとは真逆の、布で作られた花々が 織りなす典雅で豪奢な夢模様。心が密かに華やぐ。右頁に77点の「布花もよふ」。左頁にそれに相応しい詩が添えられる。1番と2番そして最後の77番の短詩。

 1 色とりどりの花たちは
   朝日に目覚め
   身支度をととのえて
   次々と蝶になって
   天高く飛び立って
   ゆくのです。

 2 仄かに漂う匂いの中を
   流れてゆく花たちとの出逢いと、
   そのほとりに影さした
   人々の物語りが
   わたしに花をつくらせ
   わたしに花を束ね
         させる…。

 77 神さまの
   設計図通りに
   花たちはひらきます。
   さまざまの命をめぐり
   さまざまの涙を流した
   さまざまの想ひは
   さまざまの花になって
   いま束ねられて
   静かに休む。

 詩に関してとやかく言うことはないが、右頁の「布花もよふ」はどれも美しい。絵画ではなかなか見ることがない瑞々しく鮮烈な異界・・・。もう戻らなくては、世間へ。 大切にしたい本のひとつ。多くはない蔵書の中で最も美しい本。1937年生~1996年没。経歴など詳しいことは不明。

 ネット、うろうろ。

《 言葉を、固定化作用として使う人たちがいる。描画を、固定化作用として見做す人たちもいる。すなわち、情動管理としての表現が繁茂している。しかし、言葉も、 描画も、なにかがその一断面をしるし、ほのめかす、変換項/変換子なのであり、〈それ es 〉が生りたいように生るための情動実践なのである。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1582255181990748160

《 例えば、固定化作用として言説をつむぐひとは「上手く言えた」という感触を得るけれども、傍からみれば軽薄な言語ゲームにすぎないことがわかる。一方、 変換項として、情動実践としての言説には「また言い損ねてしまった」という当人の感触とはうらはらに、ひとびとに伝染し、続きが紡がれていく。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1582255618353602563

《 辺野古ゲート前、リニューアルされた座り込み抗議看板。
  『不屈』への墨入れを、沖縄戦体験者島袋文子さんが行い、多くの方も色付けを行いました。
  #琉球新報 #沖縄タイムス #琉球放送 さんも取材に来ました。
  今夜18:15にRBCニュースで放映されるそうです👌🏻
  みんな見てね〜😃
  @RBC_NEWS_Link 》 Heaven Heaven
https://twitter.com/HeavenLily168/status/1582587327054249984