『この国の戦争』三(閑人亭日録)

 奥泉光加藤陽子『この国の戦争  太平洋戦争をどう読むか』河出新書二○二二年六月三○日初版、「II なぜ始めたのか、なぜ止められなかったのか」を少し読んだ。

《 加藤 以上をまとめますと、満蒙とは、南満州と東部内蒙古を合わせた地域を日本やロシアが名付けた地域概念でした。ですから、日本側の 外交記録上で満蒙が登場するのは、第三回日露協約以降の一九一二年、まさに大正初年以降のことになります。
  奥泉 ようするに、ロシアと日本が談合して分割したと。まさに帝国時代の列強の典型的なやり方だ。 》 87頁

《 奥泉 つまり日露戦争の真の目的は、利益線である朝鮮半島保全にあるんだけれども、それでは諸列強に味方してもらえないので、満州を 持ち出したというわけですね。 》 88頁

《 奥泉 謀略でもって満州の直接支配を推し進めようという意思が露骨に示されている。
  加藤 そうです。この手紙が書かれた後、実際に関東軍の謀略によって張作霖は一九二八年六月四日に爆殺されました。 》 96頁

《 奥泉 旧体制を打破するとか、理念はかっこいいですが、本音というか、リアルな戦争の目的はあくまで華北を日本の支配下に置くことにある。 (引用者・略)
  加藤 満州国ができてすぐの頃は、財閥を満州に入れないなど関東軍が息巻いたことは、前にもお話ししましたが、この頃には、財閥系企業が名を 連ねて、中国への経済進出を強めるようになっていたのが実態です。
  奥泉 日本としては、とにかく中国全体を自分の経済ブロックに取り込みたいわけですね。財界、官界こぞって軍の方針に乗っていく。 》 128頁

 お掃除を終え、勢いで源兵衛川上流部、蓮馨寺向かいの岸壁のヒメツルソバを抜く。ここは川幅がで狭く、流れが速い。やっと水位が減った。といっても膝上まで沈む。 足取り慎重に、たった一株を抜く。戻る。やれやれ。水の冷たさに気づかなかった。
 午後、カンボジアから一時帰国したJICA教育政策アドバイザー松田徳子さんの講演会へ。久闊を叙す。カンボジアの教育の現状や世相など、マスコミなどでは 得られない情報に驚く。それにしても十四年前、初めて彼女を源兵衛川などへ案内した。それが、その後の活動の起点となった、と彼女。

 ネット、うろうろ。

《 新規感染者:83,252人
  死者:105人
  死者数が100人超えるのはたいへんな事態。

  第7波の立ち上がりの7月13日
  新規感染者:94,474人
  死者:31人
  死者数が100人超えたのは
  7月26日
  新規感染者:196,402人
  死亡者:115人

  ざっと考えて、今、7月の基準で1日の感染者20万人くらいいると思います。 》 Koichi Kawakami, 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1590156342169595904

《 第8波の入り口でこの数字。
  第8波、行動制限なしで乗り切れると思えません。
  マスクとうがい、鼻うがいはしっかりと。
  #検査とマスクと換気と鼻うがいは大事
  #PCR検査と治療薬提供の拡充を求めます 》 Koichi Kawakami, 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1590158056071258112

《 戦争の不安の時代に求められる新しい考え方/柳澤 協二(NPO法人国際地政学研究所 理事長 ) 》 市民連合
https://shiminrengo.com/archives/6169

《 これです。「あの看板だと誤解する」と、まるで当たり前のように言うが、あの看板で座り込みが連続して行われてないと変な解釈をしたのは、ひろゆきが世界初。 基地賛成派も米軍も右翼もみんな「座り込み」だと普通に了解していました。 》 C.R.A.C.
https://twitter.com/cractyo/status/1589633794721853440

《 自民党は逃げ切る気ですよ。いつものこと。統一教会と組んでいれば選挙も勝てるでしょう。逆に切り捨てたらどうなるかわからない。 》 中野 昌宏
https://twitter.com/nakano0316/status/1590135039689633792