とんでもない(閑人亭日録)

 「とんでもない」を『日本語大辞典』講談社1989年11月6日第一刷発行で引く。
  1 思いもかけない。
  2 とほうもない。もってのほかだ。
  3 とても考えられない。そんなことはない。
 美術には「1、思いもかけない」、「2、とほうもない」、「3、とても考えられない」作品が突然現れる。
 思いもかけない作品は、作家の画業の転機を見せる作品。これは、作風がガラリと変わるからわかりやすい。
 とほうもない作品は、作家の画業から超越し、その分野の作家に波紋を引き起こす作品。
 とても考えられない作品は、その分野の関係者たちからは無視、黙殺される。けれども、時代が変わると凄い作品と、何事もなかったかのように評価される。
 作品の評価を三段階に分けてみたが、これは私個人の私的見解。このように明確に分けられるものではない。
 以上のことは、4日、5日に上げた坂部隆芳さんの絵の感想から着想を得た。さて、坂部さんの絵は、どのような反響があるか。あるいはないか。
 このブックオフで100円で購入した2300頁超の分厚く、重い辞典、床に置くしかない。凶器になる。

 ネット、うろうろ。

《 意味を深く考えずに作業するときもあれば、意味を問うこともある。この両方。森田的なものと精神分析的なもの。だが今日では、いろいろなことが、「意味を考えるな」になっていく。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1632880135434272768

《 昔風の現代美術をやるか。昔風の現代美術もオワコンだからね。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1632907853274185733

《 「意味」も、今やオワコンになりつつある。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1632908369345536002

《 実作者たちには古今東西で齟齬はそれほどないけれど、アートを人間界(社会)での「対人的コミュニケーション・ツール」とみなす欧米的傾向と、「非人間界にコンタクトしていくプロセスで表れるもの」とみなすアフリカその他──で実見してきたこと──との齟齬は、いまだに埋められていない。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1632834105955209216

《 財務省が公文書を改竄したのも衝撃だったが、総務省が行政文書と認めながら正確性を確認できないと言うのはある意味それ以上の衝撃である。
  私達は今後いかなる行政文書を突きつけられてもただちに信用せず正確性を精査しなければならなくなった。
  政府は自ら行政文書の信用性を毀損させたのだ。 》 鮫島浩✒️ジャーナリスト
https://twitter.com/SamejimaH/status/1632940835443712000

《 書かれた記録よりも権力者の記憶のなさが優先されるのが安倍晋三のレガシー。
  当然だが、公職にあるひとが自身の行為を覚えていないことはその職を担う能力に欠けることを意味するのだが、日本では約10年ほど公職につく資質に、なぜか、なっている。 》 T-T
https://twitter.com/tcy79/status/1633031970199601154

《 息を吐くように嘘を付く政治家が大臣の椅子に座り続ける国。 》 津田大介
https://twitter.com/tsuda/status/1633026950238441473