『時間は存在しない』再読・六(閑人亭日録)

 カルロ・ロヴェッリ『時間は存在しない』NHK出版2019年9月20日第2刷発行を再読。以下、覚え書き。

《 記憶と呼ばれるこの広がりとわたしたちの連続的な予測の過程が組み合わさったとき、わたしたちは時間を時間と感じ、自分を自分だと感じる。 》 184-185頁

《 自分たちが属する物理系にとって、その系がこの世界の残りの部分と相互作用する仕方が独特であるために、また、それによって痕跡が残るおかげで、さらには物理的な実在としてのわたしたちが記憶と予想からなっているからこそ、わたしたちの目の前に時間の展望が開ける。 》 185頁

《 時間の概念を巡る議論が往々にして混乱するのは、この概念の複雑で重層的な側面に気づいていないからだ。多様な層がそれぞれ独立であることを理解していないところに間違いがある。 》 194頁

《 いずれにしてもほんとうに信用できるのは、この世界の時間構造がわたしたちの素朴なイメージとは異なるということだ。 》 195頁

《 物理学は、幾重にも連なる謎の層を突き抜けようとするわたしたちに力を貸す。そして世界の時間構造がいかに自分たちの直感と異なるかを示す。そのうえで、自分たちの感情が引き起こす霧に惑わされずに時間の本質を研究することができる、という希望を与えてくれる。 》 196頁

《 この世界そのものと自分たちがそこに見ているものとのほんとうの関係は、じつはほとんどわかっていない。自分たちに見えているのがほんのわずかであることはわかっている。かろうじて、物体が発する電磁波の広範なスペクトルのなかのたった一つのちっぽけな窓を覗くくらいで、物質の原子の構造も、空間が曲がっている様子も見えない。わたしたちは矛盾のない世界を見ているが、それは自分たちと宇宙との相互作用を基に推定したものであって、わたしたちの途方もなく愚かな脳にも処理できるように、適度に単純化した言葉でまとめられたものなのだ。 》 204頁

 カルロ・ロヴェッリ『時間は存在しない』、再読終了。かなりわかってきた気がする。少し落ち着いた気分。

 ネット、うろうろ。

《 【徹底議論】「戦争回避」のためのリアル 第3回 米中戦争を避ける、立憲デモクラシーの自己決定力
  柳澤協二元内閣官房副長官補(安全保障担当)×石田淳東京大学教授(国際政治学) 》 市民連合 https://shiminrengo.com/archives/6499

《 日本ペンクラブ会長・桐野夏生さんの端的な声明。

  「(放送法は)放送の自由・自律を守るためにつくられたのであり、番組の公平性は放送局自身が自主的に判断することを定めています。政治家や政府が放送の中身に口を出すこと自体、法解釈上間違っているのです」 》 武田砂鉄
https://twitter.com/takedasatetsu/status/1638349694161285120

《 こうして外国におカネが流れて、福祉や文教の予算がドンドンなくなっている。それなのにマスコミはあたかも総理大臣が立派な仕事をやっているかのように報道する。権力の監視が権力の道具になっているからどうしようもない。 》 まりなちゃん
https://twitter.com/t2PrW6hArJWQR5S/status/1638403263312838661

《 #国会中継

  高市「文書が捏造ではなかったからと言って私に辞職を迫るのは筋違いではないか」

  🙁いやいや、おまえが言い出したんだろよ、それ。 》 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥
https://twitter.com/I_hate_camp/status/1638399615727960064

《 これが高市早苗が終了した瞬間と言っても過言ではあるまい。
  『質問するな』発言に対し、自民党の議員から苦言を呈され、委員長からもきっちりと説教を受けてしまった高市早苗である。
  それにしても参院予算委員会を取り仕切る末松委員長だ!
  自民党にもこれほど見識ある政治家がいたとは驚きである。 》 白坂和哉|ジャーナリスト&政治系ユーチューバー ”突き刺さる” 政治情報を提供します!
https://twitter.com/shirasaka_k/status/1638074845417320454

《 これを先進国という。 》 清水 潔
https://twitter.com/NOSUKE0607/status/1638764983201964034