『世界は「関係」でできている』再読・一(閑人亭日録)

 カルロ・ロヴェッリ『世界は「関係」でできている  美しくも過激な量子論』NHK出版2022年2月15日3刷を少し再読。

《 量子の奇妙さの根っこには、「量子重ね合わせ」と呼ばれる現象がある。「量子重ね合わせ」とは、たとえばある対象がここにありながらあそこにもある、というふうに、ある意味で互いに反する二つの性質が同時に示されることだ。ハイゼンベルクが「もはや電子は一本の経路をゆくわけではない」といったのは、このことだった。電子はある場所だけに、あるいは別のどこかにあるのではなく、ある意味で両方にある。専門用語を使うと、「その対象物は、複数の位置の「重ね合わせの状態」にあり得る」のだ。ディラックはこの振る舞いを「重ね合わせの原理」と呼び、量子論の概念の基礎とした。
  ところがここで、注意が必要になる。わたしたちは決して「量子重ね合わせ」を見ることができず、見えるのは、重ね合わせの結果だけなのだ。それらの結果は「量子干渉」と呼ばれている。わたしたは重ね合わせによって生じた干渉を目にしているのであって、重ね合わせ自体を見ているわけではない。 》 56-57頁

《 この世界の現実の出来事は確率的な形で起きる。そしてΨ(プサイ)という量は、それらの出来事が起きる確率を計算する手段なのである。 》 71頁

《 情報を知ってそれを保つ主体とは、いったい誰なのか。その主体が持っている情報とは何なのか。観測する主体とは何か。その主体は、自然の法則を逃れた存在なのか、それとも、やはり自然の法則に従っていて、自然法則によって記述される存在なのか。もしそれが自然の一部だとすると、なぜそれを特別扱いするのか。
  この問い──ハイゼンベルクが提起した重要な問いの無数の再正式化の一つである、「観測者とは何か」、「観測者とは何なのか」という問いによって、わたしたちはついにこの本の主要な概念である、関係へと導かれる。 》 79頁

 ネット、うろうろ。

《 あゝ美しき警察押収物の世界【陳列展覧会のご案内】 》 tdk.COM
https://tdk-blog.com/archives/18104

《 原子炉の土台内部も損傷、初めて確認 鉄筋が露出 東電福島第一原発1号機のロボット調査 》 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/240924

《 コロナワクチン8.8億回分の根拠「不十分」 会計検査院 》 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE23APJ0T20C23A3000000/

《 自民党は「海外支援」すら統一教会への資金提供に利用しているのか。そりゃフロント企業の #勝共連合 が、選挙で日本共産党を叩く「陰謀ビラ」をまいてくれるありがたい存在だもんな。ホント腐ってる。
  #自民党 》 「戦い続ける」ザオラルさん🚩
https://twitter.com/OneMoreChance99/status/1641182912874946560

《 笑下村塾創業者に捧ぐ 》 ガイチ
https://twitter.com/gaitifuji/status/1641013937008447492