『闇のなかの黒い馬』・二(閑人亭日録)

 埴谷雄高『闇のなかの黒い馬』河出書房新社一九七○年六月二十日発行を半世紀ぶりに少し再読。「暗黒の夢」「自在圏」「追跡の魔」を読んだ。「追跡の魔」という表題どおり、サスペンスというかスリラーというか、切羽詰まった夢魔の宇宙が舞台。一部を引用しようとしても、中途半端に終ってしまう。
 「変幻」「宇宙の鏡」を読んだ。「宇宙の鏡」から。

《 私は、その鏡の前で、舌打ちし、顰め顔し、威嚇するように高く手をあげたりしたけれども、もはや《何もうつさない》鏡が私にむきあつているのであつた。さながら引き潮が私のすべてを何処かへ運び去つてしまつたごとくであつたので、《干潮の鏡》と私に命名されたその薄暗い、怖ろしいほど透明な無のみを示している鏡の前に佇みつくしながら、それから屡々、思いあぐねたのであつた。 》

 ネット、うろうろ。

《 「電子じゃダメ。やっぱり紙の本でなくちゃ」とわかるのは天変地異や戦争で電気が途絶した場合においてです。活字中毒者はkindleの真っ暗な画面を見て絶望的な気分になるけれど、文庫本をポケットにねじこんでいた人は苦しまずに済みます。危機耐性においては紙の本にまさるものはありません。 》 内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/1646285595642335234

《 昨日放送していたNHK映像の世紀バタフライエフェクト 満州国」。昭和の大日本帝国がこしらえた傀儡国家「満洲国」の虚構と欺瞞を正面から描く内容だったが、表の主役が溥儀、裏の主役が岸信介という興味深い構成だった。社内検閲が厳しい今のNHKで、ギリギリできることをやったんだなと私は思う。 》 山崎 雅弘
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1645761612878614529

《 産経新聞が2審も敗訴 森友問題の寄稿で立憲2議員の名誉毀損認める 》 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20230412/k00/00m/040/221000c

《 日本政府は、年間死者~4万人、超過死亡を考慮すれば年間死者~10万人にもなる新型コロナ感染症を野放し。
  癌、心筋梗塞脳卒中に並んでコロナ死が四大死因になることは確実。コロナ死は、検査→治療薬の体制強化で、かなり防げるはず。
  #PCR検査と治療薬提供の拡充を求めます 》 Koichi Kawakami, 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1646158817124667395

《 年金6万円で暮らす日本人がかわいそう…海外メディアが報じる「死ぬまで働かされる国・ニッポン」の現実 》 PRESIDENT on Line
https://president.jp/articles/-/68241